日本から直行便でおよそ9時間ほどと最も近いカナダであるバンクーバー。海と山を同時に望めるこの港湾都市はカナダで最も温暖な気候とも言われており、実は冬もそれほど雪が降らないエリアです。英エコノミスト誌による世界一住みやすい都市ランキングで5年連続1位に選出されたこともあり、公園やビーチなどの自然と街とのバランスや多文化の調和がその所以ともいわれています。1792年のイギリス入植により開拓され、バンクーバー発祥の地と言われるギャスタウンは今も19世紀の建物が残りレトロな街並みを楽しめます。大陸横断鉄道の終着駅もあり、鉄道旅の起点にもなる街です。
海に面した街だけに、新鮮なシーフードは必食。養殖不可といわれる天然のベニザケ、生ガキ、ロブスター、カニ、サーモンなど、地元バンクーバー産の食材が豊富です。多国籍な街ゆえに各国料理を楽しめるのもバンクーバーらしい特徴。日本食をベースにカナダのエッセンスを加えたフュージョン料理も充実しています。クラフトビールのブリュワリー(醸造所)も多く、テイスティング・ルームを備えていればその場で味わうことも可能。毎年1月にはカナダ最大の食の祭典「Dining Out Vancouver」が開催され、300軒以上の参画レストランでお得に食を楽しめるチャンス(2020年は1/17~2/2予定)。
海と山とに囲まれた地理がもたらす自然に加え、川に浮かぶ全長1,800mにおよぶライオンズゲートブリッジの夜景、アートやヨガ、ショッピングなどカルチャーも楽しめるバンクーバーは“バランスシティ”。新鮮な食材やデリが並ぶパブリックマーケットをはじめ多数のショップが揃うグランビルアイランドなどの名所ほか、冬はダウンタウンにある無料のスケートリンクや、中心部から30分程度で行けるスキー場など、ウィンタースポーツを手軽に楽しめます。春は桜や植物園、サイプレス滝、空中散歩を楽しめるキャピラノ吊橋公園など、自然を身近に感じられるアクティビティが多数。
バンクーバーからフェリーで約1時間半とのんびり船旅気分を味わいながら向かえるのがイギリス情緒漂う花の都・ビクトリア。約120年前に建てられた州議事堂、ダウンタウンの中心で周りを花咲く遊歩道に囲まれたハーバーなど、英国調の雰囲気が漂う街です。また、車で約4時間のオカナガン地方はぜひ足を延ばしたいエリア。200軒近いワイナリーがあり、ワインの産地として世界中から注目が集まっています。中心都市ケローナはオカナガン湖のほとりに広がり、レイクアクティビティやゴルフ場も有するリゾート地で、カナダ人が老後に最も住みたい町に選出されたこともある穏やかな街。
北米No.1に選ばれたこともあるバンクーバー空港。2017年に登場したキオスクによって入国手続きと税関申告がスムーズになり、混雑も緩和。また、アメリカ行きの乗り継ぎ地としても便利な点も見逃せません。というのもシアトルまで約1時間、ラスベガスまでは約2時間と飛行時間が短いだけでなく、バンクーバー空港にてアメリカの事前入国審査が可能。アメリカ各地の入国審査は時間を要するため、事前入国は時間と体力の節約に。さらに、エア・カナダの場合バンクーバー経由での最終目的地がカナダ国内でもアメリカでも、バンクーバーで乗り継ぎの際に荷物を受け取る必要はありません。
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