フランス出入国最新情報 現地レポート ~2022年3月~
今週配信のTop 20(4/20号)では海外ツアーが登場し、トラベルズーでも海外旅行ツアーの配信が少しずつ増えてきました。とは言え、実際の現地ってどうなの?と気になるメンバーも多いはず。Top 20にて紹介したパリの現状について、フランス観光開発機構のスタッフさんが先月現地へ行ったレポートを紹介したいと思います。
■日本出発前に必要なことは?
まずは日本から出発する前に必要なものは、下記3点。(4/18現在)
①ワクチン接種証明書の取得
・自治体や医療機関からもらえる紙の証明書
もしくは
・デジタル庁が作成した接種証明書アプリ
②EU DIGITAL PASSENGER LOCATOR FORMへの入力
EU Digital Passenger Locator Form (右上の言語より「日本語」が選択できますが、入力は英語または仏語となります。)
③出国前48時間以内のPCR検査の陰性証明
※ワクチンを3回接種していない人のみ必要。ただし2回目の接種から9か月経過していない人は不要
フランスへ渡航をする際、ワクチン2回接種済みの場合は新型コロナウイルス感染検査は不要となり、ワクチン未接種の場合は、出発72時間前以内のPCR検査または48時間以内の抗原検査による陰性証明書、もしくは過去11日以降6カ月以内の陽性証明書が必要となります。フランス到着後の検査はなく、自主隔離も不要ですが、入国の際に提出するEU DIGITAL PASSENGER LOCATOR FORM(英語または仏語)が必要です。
■フランス入国時は?
フランスの出入国対応のなかで、日本は最も規制の少ないグリーンカテゴリー(ウイルスの活発な流行なし、懸念すべき変異株なし)に位置付けられているため、入国時はスムーズな対応となります。
特に通常時から変わった点はなし。入国審査もパスポートのみの提示でOKです。
■街の様子は?メトロ、レストラン、美術館について
2022年3月14日より、パリ市内とフランス国内において、公共交通機関内以外でのマスク着用義務がなくなりました。マスクは公共交通機関と医療機関のみ着用義務のため、観光地、レストラン、ホテルなどでは、基本的にノーマスクで過ごしているそうです。パリのメトロではマスクをしていないと罰金となる旨のアナウンスが流れることもあり、きちんとマスクをしている人がほとんど。小さな商店では、入店人数制限を設けている場所もあり、入口の案内でチェックが可能です。
レストランや美術館もコロナ以前同様にオープンをしています。ただし、人気のレストラン・観光地は事前予約が必須となっており、注意が必要です。現地のレポートのコメントによると、「室内観光地ではシニアの方は感染対策意識が高いのかマスクを着用している人が割と多い印象。ちなみにオルセー美術館の事前予約の枠は見学日の前日にほぼ全て埋まってしまうくらい盛況だった。」とのこと。
以前レストランやショッピングセンター入店の際に提示をする必要があった衛生パス(ワクチンパスポート)の保持は、医療機関や高齢者施設へ行く際は今も必要ですが、それ以外の場所では不要となりました。
■帰国前の手続きは…
日本は帰国に際して出発前72時間以内の陰性証明書(厚労省指定フォーマットにて)の携行を求めているため、現地にて陰性証明書を発行してもらう必要があります。ラボや、市内に多くある薬局でもPCR検査を行っているため、薬局で受検するのがおすすめです。ラボや薬局によって異なるものの、事前予約が必要な場合もあるので、予めオンラインか電話での予約が安心。
検査時には、
①パスポート
②事前予約した場合には予約のリファレンスがわかる書類またはメール等
が必要で、検査費用は44ユーロほどとのこと。メール等にて検査結果を受け取ったあとは、厚労省指定フォーマットに記載してもらった書類を受け取れば帰国準備はOKです。
■帰国の際の持ち物
パリのシャルル・ド・ゴール空港は、チェックインが自動化されているため、チェックイン時は荷物を預けるのみで下記書類の確認は搭乗直前までありません。そのため、陰性証明書などは必ず手元に用意しておく必要があります。
① 航空券
② パスポート
③ 日本の厚生労働省指定のフォーマットによる72時間以内のPCR検査陰性証明※これは帰国便の出発より72時間以内の検査によるものなので日本到着時刻などは関係ない。さらにPCR検査実施が14時でも実際に検体を採取し検査を行った時刻から起算される。
④ MySOS(帰国後に空港内で求められる手続きを事前に行うことで、検疫手続きの時間を短縮できます)アプリのインストール
空港到着後は、唾液採取のPCR検査があり、陰性の場合は、フランスからの帰国の場合にはそのまま帰宅できます(ワクチン3回接種済の場合)。このほか最新の情報については、外務省安全ホームページおよび厚生労働省ホームページを確認の上、楽しく旅行へお出かけください。
Shihoko Akahira:
東北愛溢れる青森出身。添乗員、ワーホリでの現地ガイド経験あり。元気印明るさ満点、1児のママ。
※情報は、発行前日の情報をもとにトラベルズー編集部が独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
※本文中の画像は全て、フランス観光開発機構より提供頂きました。写真はイメージです。