バリアフリー×旅行 -- 車椅子でもストレスフリー、鍵は事前の密なやりとり、実泊体験他
トラベルズー編集部スタッフが「旅」に関する質問に全力で回答する「編集部に聞きました」シリーズ。今回はトラベルズー編集部に届いたメンバー(読者)からの意見をきっかけに、「バリアフリー」の旅行について考えてみました。車椅子で旅するなら?親子三代全員が快適に旅行するなら?身体に不安がある場合の旅行なら…などなど、旅を愛する人全員が気持ちよく出かけるための旅行Tipsをいくつかピックアップしました。
・おすすめはクルーズ旅と飛行機利用の旅。クルーズの場合、大型客船には車椅子対応のバリアフリー客室があり、船内にはエレベーターも完備されているため車椅子でもストレスフリーで行動できます。そして寄港地での観光時にはバスを利用することが多いため、歩くのは最小限に。クルーズ船に乗っているだけで複数の寄港地を訪ねられるので、移動の心配がないのはクルーズのメリットです。また、飛行機利用の旅の場合には、事前に空港&機内で車椅子を利用したい旨を伝えておくと、カウンターに車椅子が用意され、空港内では係員が車椅子を押して搭乗口まで最短ルートで案内。機内でも機内用の特殊な小さな車椅子を用意してくれ、優先搭乗で案内をしてくれます。大事なことはこれらを事前にリクエストしておくということ。クルーズの場合は予約時に、飛行機の場合は航空券購入時(もしくはツアー申込時に)リクエストしておくことが必要です。ちなみに、飛行機の場合には国際線でも同じように対応をしてくれます。(Shihoko Akahira)
・祖父が家の中では歩行器、外では車椅子で移動するようになりました。手術後のリハビリ中とはいえ、今回の件をきっかけに祖父母と気持ちよく旅行できる方法はないか模索中です。調べてみると、介護技術と旅の業務知識を備えた「外出支援」の専門家こと「トラベルヘルパー」なるサービスがあることを発見!「あ・える倶楽部」経由なら、トラベルヘルパーとの旅行を相談できるようです。普段は遠方におり年に1回も帰省しない“祖父母不孝”な孫ですが、一度検討してみたいな、と思っています。(Aki Sato)(1)
・この数年、ビジネスやシティ、デラックス、ラグジュアリーと、様々なタイプのホテルが開業する姿を見てきましたが、印象としては10~20年前に開業したホテルよりはるかに「バリアフリー」な構造になっているということ。車椅子無料レンタルやスロープ、受付での手話、筆談などが予め当然のこととして用意されていることが多く、まだまだ改善の余地などはあるのかもしれませんが、徐々に様々な人に対応できるよう、施設側も努力と工夫を重ねているのだなと感じるため、「バリアフリー」の旅を探しているなら、開業間もないホテルを探してみるのも1つの手かもしれません。また、過去に添乗員として働いていた際、海外ではたとえ「知らない人や直接自身の利益にならない」人だとしても、「誰かが困っていたら声をかけるし、サポートする」光景を見ることが多かったように思います。自身を振り返り、普段の生活で積極的にそのような行動ができているかというと、胸を張って言える状況ではなく反省です。設備の内容だけでなく、「心のバリアフリー」を意識して、誰でも旅行を楽しんでもらえるように普段の生活も頑張ります!(Keisuke Sato)
・一緒に暮らしていた祖母が長年半身麻痺で移動は車いす生活でしたが、大の旅好き・温泉好きでもあったので、年に一度は家族旅行をし、時に飛行機を利用しての遠出をしていました、事前に航空会社や宿泊施設に状況を説明&相談することで、空港や機内で移動介助をしていただいたり、またバリアフリーがハード面で十分ではない施設であっても、玄関・大浴場・食事処に近い部屋を用意していただいたり、ことある毎に気にかけていただくなど、ソフト面で120%の対応をしていただき、いつも充実した家族旅行であったと記憶しております。備えあれば憂いなし。できるだけスムーズな旅となるよう関連施設との事前の密な情報共有をおすすめします。(Shino Tanaka)
・歩行に困難を抱える祖母が上京した際、一緒に宿泊したのは汐留にある『パークホテル東京』のバリアフリールーム。バスルームには高座椅子があり、祖母には楽だった様子。車椅子で乗り入れできる客室だけあり間口も広く、孫の目から見ても動きやすそうでした。窓からは東京タワーが見え眺望も良かったのが思い出です。ホテルに問い合わせたところ、この客室は1室だけとのことから、車椅子での宿泊を検討する際は早めの予約を。(Aki Sato)(2)
--編集部内の会話から…どんな旅を紹介していこう?
トラベルズーメンバーから届いた「車で移動できるところ」「少々でもバリアフリーの設備のあるところ」などを紹介してほしいというお便り。これを受け、編集部では様々な意見やアイデアが出ました。
・Top 20でお馴染み、1/10に掲載された『八ヶ岳ホテル風か』さんのプラン(2/7掲載終了予定)にはバリアフリー対応のバス・トイレが付いた「ユニバーサルルーム(バス・トイレ付き)があります。首都圏から車で約2時間半で移動できるのもポイント。
・「バリアフリー客室のある宿」特集を開設してみようか?
・76歳の家族はベッドがNGで和室限定、だけど朝食は洋食限定。家族の好みもいろいろあるよね。
メンバーからの意見は編集部全員で拝読しており、企画に活かせることはないか日々模索しています。投稿をきっかけに、先日はお子様と一緒の旅を提案する「旅好きが推す、子どもと一緒に楽しめる旅」特集を公開しました。バリアフリーについても、新しい試みにチャレンジできないか鋭意検討中!編集部に聞きたいこと、質問したいこと、相談したいことなどなど…、メッセージがございましたらお問合せ窓口までご連絡いただければ幸いです。
問合せ・ご要望 投稿先:support_jp@travelzoo.com
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