旅の思い出アップデート

2019/08/28

春と秋は修学旅行のシーズン。お台場や都庁、浅草など、都内の観光名所が制服姿の生徒らで輝く時期を迎えます。

そこで湧くのが、「この子たちはどこから来たのかな?」という好奇心。出身地が異なれば、修学旅行先もそれぞれ異なるはず。生まれ育った地ごとの行き先が気になり、東西南北の出身者が集まる“旅のプロ集団”ことトラベルズー編集部に、修学旅行の思い出を語ってもらいました。すると、地方色やほろ苦い旅の経験が見えてきました。

観光名所+エンターテインメントの王道ルート

トラベルズー編集部に、出身地と修学旅行の行き先を聞いてみたところ、東日本と西日本では旅先が異なることがわかりました。

たとえば、埼玉の小学生は栃木・日光へ、中学生は京都・奈良へ、高校は海外もしくは京都へ。埼玉に限らず、東京や神奈川の小学生は日光へ行く傾向があるようです。

東北、たとえば青森では、小学生は海を越え北海道・ルスツ、函館へ、中学生は東京・神奈川とディズニーランドへ、高校生では京都・奈良・大阪方面へ行っていました。同じく東北エリアの宮城でも、中高生が金閣寺や清水寺といった“鉄板”名所を巡っていました。これに対し、兵庫の小学生は三重・伊勢、鳥羽へ行き、高校生では京都・奈良を訪れていました。

スキー合宿を目的に西日本から北海道へ行った、という回答や、東日本からユニバーサル・スタジオ・ジャパン(R)を目指し大阪へ行ったとする回答もあり、学びだけでなく、エンターテインメントも盛り込まれた行程が多く見られました。

目的地は地方によって異なるものの、共通していたのはどこも全国的に名の知れた一大観光地が行き先だった、ということ。また、東日本・西日本とも、学年齢の低い小中学生は比較的同じ東西エリア内で動いており、学年齢の高くなる高校生は他エリアを目指していました。

残念な声&珍回答にトホホ…な涙

しかし、残念ながら多かった回答は「覚えてない」というもの。普段はイキイキと旅への思いを語る「旅のプロ」とはいえ、ぼんやりと記憶に残る程度の旅もあった、という事実は衝撃的なもの(みんな小さなころから旅が好きだったわけではないのですね)。

ほかにも、「研修旅行みたいな感じで全く面白くなかった」「10代のころの自分は寺など全く興味がなかったので記憶がほぼない」「とにかく苦痛だった」「友人との出来事の思い出ばかりで観光地についての思い出は薄い」、さらには「必ず毎回事件が起きていた」「お寺を何件も“連れまわされ”ました」など、企画した先生や旅行会社なら涙せずにいられないような回答が続出…(トホホ…)。

次は大切な人と行けばいいじゃない!

今回の回答のなかには、「中学・高校では各1日、自分たちの班で行く場所を好きにチョイスできる日があった」ことで“旅行企画デビュー”を果たし、旅好きになった、という明るい回答や、覚えていないからこそかつての修学旅行地を訪れ、「まったく違う旅の思い出ができました」という、“原点回帰旅”の在り方も見えました。

やっぱり、旅の目的地や観光地は自分で選びたいもの。ある程度自由が利く大人になった今なら、あの頃のちょっぴり苦い思い出も“アップデート”できる可能性大。当時の記憶を辿りながら巡れば、新たな発見や景色に出会え、新鮮な旅となるかもしれません。

「旅のプロ」が厳選したお得な旅行情報が毎週届く「Top 20」には、定番の観光地や懐かしの観光地も勢ぞろい。おすすめできる理由や最近の旅行トレンド情報、滞在シーンの提案も盛り込んでおり、初めてでも、何度でも訪れたくなる滞在のヒントが詰まっています。

 思い出の“あの場所”へ、今度は大切な人と行ってみませんか?


最新のトラベルズーストーリーはこちら


Aki Sato:
ジャンクフード・競馬・落語・講談を愛する旅行業界出身の元ニュース編集者。温泉旅へ行く理由は「ザ・旅館飯」。熱量高く明るく元気に、現在ダイエットに取組み中。


※情報は、発行前日の情報をもとにトラベルズー編集部が独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
※写真はイメージです。

関連情報 もっと見る

人気のページ