日照時間日本一!都心から約2時間に広がる「星・水・馬」の高原リゾートと言えば?
突然ですが、クイズです。車だけでなく、都心から電車1本かつ約2時間でアクセスできる高原リゾートで、日本一の日照時間を誇り、天体観測や名水の湧く場所としても知られ、さらには古くから続く“馬の町”も擁するエリアとは、一体どこでしょうか?
…正解は、山梨・長野にまたがる“八ヶ岳”。気軽に足を運べるにもかかわらず、夏でも涼しくオープンエアな大自然を満喫できるエリアとなれば、興味津々なトラベルズーメンバーもいるのでは?そこで今回は、“これから”のメンバーはもちろん、「簡単簡単、すぐに分かったよ!」というトラベルズーメンバーにも耳寄りな、八ヶ岳の魅力を紹介します。
八ヶ岳を知る4つのキーワード
八ヶ岳は、日本のほぼ中央に位置する日本百名山のひとつ。その裾野は山梨県北部の北杜市、長野県の富士見町、原村などの諏訪地方にまで広がり、標高約700~1,300mの高原地域に宿泊施設や牧場などが点在しています。
首都圏から八ヶ岳エリアの玄関口である北杜市に向かう場合、車利用の場合は約2時間。中京圏からは、約2時間半程度でアクセス可能です。電車利用の場合は、新宿駅から中央本線特急利用、小淵沢駅まで乗り換えなしで向かえるため、週末を利用した高原リゾート旅にもうってつけのエリアです。
しかし…。ちょっと待てよ、他にも素敵な高原リゾートはたくさんある。ならば、八ヶ岳ならではの良さってなんだろう?そう思い、深掘りしてみたところ…。八ヶ岳は、太陽・星・水・馬の4つのキーワードが揃う、特徴的な高原リゾートであることが判明しました。
(1)太陽:日照時間日本一、おひさま輝く高原リゾート
八ヶ岳に抱かれた山梨県・北杜市は、日照時間日本一。日本の平均年間日照時間は2,000時間と言われるところ、なんと北杜市は2,500時間を超えるのだとか。太陽をいっぱい吸収して咲き誇る「明野のひまわり」は、多くの旅好き・写真好き注目のスポットで、輝く陽に当たれば気分も明るくなりそう。
(2)星:日本有数の星空観測地
周りの山に囲まれ、市街地の光が邪魔しないため、八ヶ岳は星空観測にもぴったり。肉眼で見える星の数は約4,300個あるとされるうち、八ヶ岳では条件が良ければ6等星まで、数にすると約3,000個が見えるとか。八ヶ岳エリアの長野県・南牧村にある野辺山高原は過去に「日本三選星名所」に選ばれた経験を持ち、天体ファンからも注目されています。そして何より、八ヶ岳は都心からアクセスしやすい星空スポットである点もポイント。都心から電車で約2時間で到着できる利便性から、仕事帰りにスターウォッチング…という計画も夢ではありません。
(3)水:ミネラルウォーター生産量日本一
三分一湧水、大滝湧水、女取湧水など、北杜市を中心とする八ヶ岳南麓エリアには数多くの湧水があり、その数は50か所以上とも言われています。味わい豊かな“天然水の里”といっても過言ではなく、ミネラルウォーターの生産量は日本一を誇ります。北杜市には「南アルプスの天然水」を製造している「サントリー天然水 南アルプス白州工場」と、その名水を利用している「サントリー白州蒸溜所」があり、水という視点から見れば、普段の生活と繋がりの深いエリアでもあります。
(4)馬:八ヶ岳南麓に“乗馬の町”あり
八ヶ岳南麓、標高1,000m前後に位置する小淵沢高原は、日本有数の乗馬の町。夏でも湿度が低く涼しく、古くから馬を育てるのに適した地域だったことから、今でも馬術競技を中心に数多くの乗馬クラブが存在しています。余談ですが、馬のまち・小淵沢のイメージキャラクターは、茶色と白のブチ柄の仔馬「こぶっちー」。顔の模様は小淵沢の形をしており、とってもかわいいですよ。
動物と植物が暮らす、八ヶ岳の大自然を訪ねよう
多くの自然資源に恵まれた八ヶ岳エリアは、青空の下に広がる開放的な観光資源の宝庫でもあります。例えば…。
- サメンドウズ清里:グリーンシーズンは、北杜市・清里エリアで最も高い標高1,900mに位置する「清里テラス」が人気を呼ぶスキー場。パノラマリフトで約10分間の“空中散歩”を愉しめば、山頂から“八ヶ岳ブルー”が映える空と富士山、野辺山高原の絶景を臨めます。2015年のオープン以来、数々の雑誌やTVで取り上げられてきました。予約可能なプレミアムシートもあり(有料、2020年は7/4~10/25営業予定)。
- 薮内正幸美術館:わたしのイチオシは、北杜市にある日本で唯一の動物画専門の美術館こと「薮内正幸美術館」。動物画家の故・薮内正幸さんによる原画が、1回の企画展につき60~80点展示されています。森の中にひっそりと佇む館内に足を踏み入れれば、まるで薮内さんのアトリエにお邪魔しているかのような感覚を覚えます。
- まきば公園:八ヶ岳南麓に広がる、雄大な牧草地。山梨県立八ヶ岳牧場と、山梨県のこだわり食材を使った料理を味わえる「まきばレストラン」があり、公園内にはポニーや羊、ヤギが放牧されています。
- 吐竜の滝:緑に覆われた岩間から絹糸のように清流が流れ落ちる神秘さから、「竜の吐く滝」と称される滝。片岡鶴太郎さんが出演されている、救心製薬のテレビCMの撮影場所にもなりました。夏は緑、秋は紅葉が美しく、四季折々の表情に出会えます。川俣川沿いを歩くトレッキングコースもあり。
次のWishリストに入れてみては?
映画「君の名は。」の美術監督・丹治匠さんや、SMAPら著名アーティストに楽曲を提供している作曲家・金澤厚人さんなど、八ヶ岳・北杜市エリアには日本を代表するクリエイターや著名人らの自宅・別荘も多いとか。空気は澄み、水は清らか、お天気も良く自然豊かな八ヶ岳を訪れれば、心身のリフレッシュタイムだけでなく創造性を刺激する機会も得られるかも。アクセスの良さから、宿泊だけでなく、大自然の中に身を投じる日帰り旅行にもぴったりな八ヶ岳。次の旅行のWishリストに、組み入れてみませんか。
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Aki Sato:
ジャンクフード・競馬・落語・講談を愛する旅行業界出身の元ニュース編集者。温泉旅へ行く理由は「ザ・旅館飯」。
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