やさしい旅、探してみました
6/27、東京都国立市にオープンした手話対応のスターバックスが話題になりました。このニュースを受け、持続可能な開発目標(SDGs)に対する取り組みを行っているトラベルズーの“中の人”として、SDGsに掲げられている項目のひとつである「ダイバーシティ・バリアフリーの推進」が頭をよぎりました。これって、何も生活だけでなく、旅についても言えることなのでは?
アフターコロナの旅行スタイルが変革期を迎えていることから、さらなる旅の可能性を探るべく、まだまだTop 20では紹介することの多くない「バリアフリー旅」について調べてみました。
■バリアフリー対応の旅行ツアー
年齢や性別、障がいの有無による制限がなく、誰にでもやさしい旅行商品を提供している旅行会社を数件ピックアップ。新型コロナウイルス感染症対策のため、現在はツアーや新規受付の販売を中止している場合もあるため、最新の営業状況は各社公式Webサイトでご確認ください。
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JTBグループのユニバーサルツーリズム商品:年齢や性別、国籍や障がいの有無だけでなく、透析治療を必要とする旅人に向けた旅行ツアーを扱っています。ハワイでは新型低床トロリーバスが運行中だったり、「ユニバーサルツーリズム」の取組みが旅行業界で初めて政府の認証を受けたりと、対応範囲は国内外に拡大中。
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HISユニバーサルツーリズムデスク:杖や車いすで旅する「バリアフリーたびのわ」、聴覚に障がいのある旅人向け「しゅわ旅なかま」など、個人旅行では行きにくい観光地や世界遺産へ行く添乗員同行ツアーを扱っています。介護・福祉関連の専門知識を持ったスタッフや知識豊富なベテランスタッフ、手話のできるスタッフがおり、心強いのがポイント。
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クラブツーリズム バリアフリー旅行「杖・車いすで楽しむ旅」:残念ながら7/2時点で案内中のツアーはありませんが、通常は車いすや杖で移動する参加者とその家族、同行者らに向け、少人数制かつゆとりのある旅を提案しています。再開のお知らせや最新情報は、公式Webサイト内で確認したいところです。
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名鉄観光の旅サポーターと行く介護旅行:4/14から臨時休業中ですが、通常は、「旅サポーター」こと介護のできる添乗員同行のツアーを販売しています。旅サポーターには、ヘルパー2級のほかにガイドヘルパー(全身性・視覚性)、認知症サポーターも在籍しているとのこと。最新情報は公式Webサイトで確認が必要です。
■バリアフリー対応、やさしい旅の参考本
ユニバーサルツーリズムやバリアフリー旅を考えたとき、下調べに活用したいのは本や雑誌。プロによる温泉選びの書と、グルメ情報を掲載したバリアフリーな飲食店ガイドのうち、比較的発行年が最近の物をピックアップしました。
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「さあ、バリアフリー温泉旅行に出かけよう!」:温泉エッセイストとして活躍する山崎まゆみさんによる温泉旅行のすすめ。温泉宿選びのポイントや入浴時の注意などが学べます。
Amazon.co.jpリンク https://www.amazon.co.jp/dp/4309287298/ -
散歩の達人 首都圏バリアフリーなグルメガイド (旅の手帖MOOK):「散歩の達人」が実際に出向いてバリアフリー環境を調査したレストランや食堂、カフェ、居酒屋が紹介されています。首都圏でのマイクロツーリズムの参考にもなりそう。
Amazon.co.jpリンク https://www.amazon.co.jp/dp/4330977192/
旅好きだからこそ、まだまだ旅に出るのは勇気が必要…、というトラベルズーメンバーもいるはず。そんな時は、来る旅に備え、「新しい旅のエチケット」をチェックしておくのが良いかもしれません。わたしも、自分と地域、誰にでもやさしい旅ができるよう、スマートトラベラーとして旅行の準備を整えていきたいと思います。
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Aki Sato:
ジャンクフード・競馬・落語・講談を愛する旅行業界出身の元ニュース編集者。温泉旅へ行く理由は「ザ・旅館飯」。
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