【編集会議の裏側】次なる一手は…?
トラベルズーは2021年1月、旅好きのトラベルズーメンバーを対象に、2020年から2021年にかけての「Go To Travelキャンペーン」利用実態・利用意向調査を行いました。調査の最終設問では、旅行業界やトラベルズー編集部に対するメッセージを大募集。その結果、あたたかいコメントや激励、ニューノーマル時代の旅行に関するご意見をいただきました。この場をお借りして、お礼申し上げます。
トラベルズーでは早速、調査結果に基づく編集会議をオンラインで開催。メンバーの皆様にいただいた意見は、どのようにトラベルズーに活かされていくのでしょうか?今回はちょっとだけ、編集会議の様子を公開します。
■ある日の編集部…集まったコメントに感激
2021年1月、トラベルズーが行った意識調査。有効回答数1,599、フリーコメントへの回答は631件と、多くの意見が集まりました。トラベルズー・ジャパン全体に共有すべく、まずは自分の所属する編集部に調査結果を持ち込んだAki。調査結果データとメンバーからのコメントを共有し、4人で意見交換を行いました(参加者 Kei、Nitta、Hozu、Aki)。
Aki:調査結果、出ました!こんなにたくさんの方に回答いただいて、しかもフリーコメントもたくさん寄せられてます。
Nitta:すごい!旅好きの方の協力や応援コメントの数々、本当に嬉しいですね。昨年メッセージを募集したときも思ったけど、トラベルズーメンバーって、本当にあたたかい。
ALL:(うんうん)
Nitta:(全体を見渡し…)「コロナ対策」を求める声が多くあるね。一人の旅行者として、やっぱり僕も感染症の状況は気になるから、メンバーからの意見には同意できるものがたくさんあります。この感染症の流行が終息するまでは旅に出ない、自重する、という選択も理解できますよね。
Kei:そうですね。感染症という点では、一人旅に関する記述が見られるのも気になりますね。“三密”を避けて、複数名ではなく一人で低リスクな旅行をしたい、という理由から、一名でも参加できるツアー情報や一名でも参加しやすい体験型ツアーに対する要望も寄せられています。
Hozu:このような状況ですから、感染症に配慮した旅行が求められていることが分かりますね。2021年に「Go To Travelキャンペーン」を利用した旅行をする際、その旅行の選択基準は何か質問した項目では「混雑している時期や旅先を避けて旅行を計画したい」が53.5%で1位だったのも納得。一人旅の需要は確かにあると思うので、編集部の掲載審査を通過したツアーはぜひ紹介できるといいですね。
Aki:中部発ツアーや仙台発ツアー、愛犬と一緒に泊まれるホテル旅館情報を求める声もありますよ。
Hozu:今回のアンケートに限らず、直接メールでいただくご意見にも“愛犬旅”情報のお問い合わせがありますもんね。
Aki:(さらに全体を見渡し…)それから…、人混みを避けて、コテージやヴィラの中で食事や温泉を完結できる“おこもり旅”の需要もありそうです。「Go To Travelキャンペーン」を利用した国内旅行の目的を聞いたところ、上位の回答は「温泉(59.7%)」「現地グルメ(41.9%)」「ホテル滞在(39.6%)」だったので、混雑を避けつつ、本来の旅行の醍醐味も味わえる滞在ニーズが高まっていくかもしれません。
Kei:元々が旅好きのメンバーなので、“GoTo”前後でツアー料金やプランラインアップが変わった、つまり料金が実質値上げされたのでは?という指摘もちらほら…。たくさんの旅情報を見ているメンバーだからこそ気づくポイントや疑問がありそうです。
Nitta:やっぱり、どんな状況だろうと、毎週の「Top 20」を楽しみに待ってくれている旅好きメンバーにこそ、本当にオススメしたい!と思える素敵な旅行情報をお届けしたいですよね。
ALL:(うんうん)
■“最高の旅行メディア”を目指して
チームでの意見交換後、Akiは全社に調査結果を共有。この結果をもとに、トラベルズーでは誰でも参加可能な編集会議を開催しました。調査結果から、今後はどんな旅行が求められるか、また、どのような新しい旅行情報を届けるメディアだったら良いかなど、白熱した議論が交わされました。
Aki:調査結果を見ると、メンバーの8割は2020年に1回以上旅行に出ていて、回答最多は「6回以上」が21.5%でしたね。このうち1回以上旅行にいった、と回答したメンバーに「Go To Travelキャンペーン」を利用したか尋ねたところ、8割強が「はい」と答えているのも印象的です。
Take:さすが旅好きのトラベルズーメンバーだよね。感染症対策に気を付けながら、レスポンシブル・トラベラーとして旅に出ている様子が分かりました。僕も去年は“GoTo”を使って旅行したなー。家族とだったので、子どものことを考えてブッフェ形式の食事を提供しているホテルを選びました。
Mae:うちのチームでも“GoTo”で旅行したスタッフがいたよ。感染症対策に配慮しながら旅をする、ということで、グランピングデビューを考えた、という意見もありました。私自身も使いたかったし、“GoTo”で行く予定があったんだけど、東京都民なので利用除外となってしまって…。だから、旅行には行ったけど、“GoTo”利用回数は結局0でした。
Kei:都民は一時的に“GoTo”を使えない期間がありましたね。その際は都民限定企画の『We LOVE Tokyo』を配信して、メンバーの皆さんからの反響も良かった。ちなみに、うちのチームは全員が“GoTo”を利用して旅行をしてました。家族旅行でブッフェの需要があったのはTakeさんと同じでしたね。
Take:感染症対策としてブッフェ形式での食事提供をやめた施設もあるけど、子どもの好き嫌いや量を調整できるのはブッフェのメリットだから、ブッフェ需要も一定数残っていると思うなぁ。そういった点では、「ニューノーマル時代のブッフェ特集」というのも、可能性があるかもしれない。
Kei:個室食や部屋食特集のほかにも、そもそも、トラベルズーは全員旅行好きだからこういう話ができていますが、業界の異なる友達との間では「今年旅行した?」なんて質問が飛び交って、腹の内を探り合ったこともありました。大きな声で「旅に行ったよ!」とは言いづらいところがあるので、今後は“周りに自慢できる旅行”から“内容重視の旅行”に変化するんじゃないかな、と感じています。
Aki:毎年恒例の海外旅行ができなくなってしまったから、“GoTo”を使って今まで行ったことのない国内の観光地へ行ってみた、という編集部員の声もありましたよ。メンバーのコメントにも「海外旅行が出来なくなって、国内旅行の良さを改めて感じる2020年でした」という言葉がありました。海外派のメンバーにとっては、国内旅行の楽しさ、魅力を再発見できるきっかけになっていたのかもしれません。
Mae:みんなは“GoTo”がなくても旅行に行ってた?
Take:行ってましたね。メンバーからの意見にも「“GoTo”がなくても旅行に行く」、だから、旅行会社やホテル、旅館には引き続き頑張って欲しいし、今まで通り素敵なプランで旅行したい、という声もありますね。
Aki:私も行ってたと思います。“GoTo”があったから行けた場所、得られた発見というのは、社内に限らずメンバーの間にもありそうですね。これまではチャレンジしてこなかったような旅行、例えば1、2か月程度リゾート地に滞在して「ワーケーション」に挑戦したい、という意見もありましたよ。
Kei:旅行スタイルや旅行ニーズは細分化しているよね。調査結果でも、2021年の“GoTo”を利用した旅行の選択基準は引き続き密を避けた旅行が求められているから、原稿ではもっと感染症対策について説明するのはありだと思う。十分な対策、配慮しているホテル旅館特集…というのも考えられるなぁ。
Mae:私自身も、“GoTo”がなくても旅行に行っていただろうなぁ、と思うんだ。それで、なんでこんな質問したのかっていうと…、緊急事態宣言が2/7以降に伸びる可能性も考えると、“GoTo”がなくても旅行に出たい、と思ってもらえるような情報を提供していきたいなぁと思って。調査で「Go To Travelキャンペーンを利用する際に重視したことはなんですか」という質問で、8割以上の回答を占めたのは「料金」だったけど、おそらく料金は“GoTo”が始まる以前からも重要な判断基準だったはず。今はその「料金」に加えて、ツアーならツアー商品の中身を、ホテル旅館ならプランの中身を厳しくチェックしているんじゃないかな。
Take:「コテージ×何か」、「一人旅×何か」、というように掛け合わせた旅行スタイルを紹介して、今の時代に求められている潜在ニーズをキャッチしていきたいですよね。
Mae:うん。旅好きな人ほどリピートしている施設が決まっていて、“GoTo”関係なく知っている施設のほうが安心、という判断基準もあるかも。旅行の在り方が多様化しているなかで、価格とバリューを掛け合わせた情報を提供していきたいですね。
まだまだ議論の尽きない編集部。いただいた意見は、今後のメディア創り、企画作りに活かしていきます。これからもトラベルズーをご愛読くださいませ!
追伸:フリーコメントに寄せられたあたたかいメッセージの数々に、トラベルズー編集部は元気をいただきました。「コロナが落ち着いたら旅に行くから、それまでなんとか待っていて!」「早く海外に行きたいよ」「コロナに負けるな!」などなど、業界への応援もたくさん。「ご褒美なく仕事をするのがこんなにつらいとは思わなかった」…というコメントもあり、旅が持つ力を再認識させられました。2021年こそ、全ての人にとって明るい一年になって欲しい、と願わずにはいられません。
【記事内で参照した調査結果】
https://www.travelzoo.com/jp/blog/go-to-travel20202021/
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