どう選ぶ?女性ひとり旅の宿【宿泊予約編】
トラベルズーメンバーの79%は経験したことがあるという「ひとり旅」。かくいうわたしもここ2年半はもっぱらソロ活動に勤しんでおり、直近ではPeachの「Tシャツ旅くじ」をきっかけとした大分&福岡旅行を控えています。
「ひとり旅」を計画する際、多くの旅人が悩むのは「宿泊施設選び」ではないでしょうか。施設探し、いつもよりシビアになる予算、移動手段など、「ひとり旅」の場合は旅行をひとつ計画するにも“課題”が山積み。トラベルズーメンバーは普段どんな宿を選んでいるのでしょうか。
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■「ひとり旅」経験者は全体の8割弱
トラベルズーは2021年3月、日本国内に住むトラベルズーメンバー100万人のうち177,022人を対象に、「ひとり旅」に関するアンケートを実施しました(有効回答数1,639)。調査の結果、同行者のいない、1人で旅に出る「ひとり旅」の経験有無を尋ねると、79.3%にあたるメンバーが「ある」と回答しました。
--利用した施設1位は「シティホテル・ビジネスホテル」
「ひとり旅」で利用した宿泊施設の種類を見ると、「旅館」は31.6%で3位に留まっており、1位は80.5%を占めた「シティホテル・ビジネスホテル」となりました。2位は「リゾートホテル」42.0%ですが、1位との間には大きな差があり、「ひとり旅」経験者の8割は温泉旅館やリゾートホテル以外に滞在していることが分かりました。
この結果から見えるのは、1名1室利用のできる宿泊施設を滞在先とし、温泉やグルメなどは宿泊施設内ではなく旅先で愉しんでいる、という「ひとり旅」派のメンバーの姿。目当ての宿泊施設が「ひとり旅」に対応していなかったり、対応していても料金が割高であり予約をためらったりと、回答結果の裏にはさまざまな理由が隠れていそう。
■積極的“ビジホ”選択、進化するホテルチェーン
その一方で、編集部スタッフからは「いわゆる“ビジネスホテル”や“シティホテル”って、提供サービスや滞在メリットで考えるとリゾートホテルや温泉旅館との境目があいまいになってきているよね」との一言が。話を聞くと、「あえて行きたい」と称されるホテルチェーン名がいくつか挙がりました。
まずは、共立メンテナンスが運営するホテルチェーン「ドーミーイン」。「夜鳴きそば」のサービスが有名で、ほとんどの施設に大浴場やサウナがあるのが特徴。そのほか、選べる枕や無料朝食が多くの旅人にフィットしている「スーパーホテル」、2016年度 JCSI(日本版顧客満足度指数)調査のビジネスホテル部門で顧客満足1位を獲得したこともある「リッチモンドホテル」、全国各地の主要駅前で見かける「東横イン」や藤田観光が運営する「ワシントンホテル」など、観光利用の際に宿泊できるホテルチェーンが多数存在します。地域によっては、アメリカ生まれの「コンフォートホテル」など、リーズナブルな価格帯の外資系ホテルチェーンを見かけることも。
SNSや宿泊予約サイトのクチコミで好評なホテルチェーンも見逃せません。「『最高の朝』をお届けする価値体験型ホテル」を掲げるにふさわしく、朝食クチコミが高いのがグランビスタ ホテル&リゾート運営の「インターゲートホテルズ」。西日本では「西鉄イン」「西鉄グランドホテル」などの施設名で親しまれ、関東でもその名を見る機会がある「ソラリア西鉄ホテル」は、駅が近く気軽に宿泊できる料金帯が支持されています。東京都内を中心に全国展開している「東急ステイ」は、洗濯乾燥機やミニキッチンを備え中長期滞在ができる点がリモートワークや自宅でも職場でもない“サードプレイス”にも適しているとされ、イマドキの需要を取り込んでいます。
市街地に佇む「地域一番手」のシティホテルにも注目を。例えば、静岡県静岡市にある『ホテルオーレ イン』は、楽天トラベルが2021年10月に発表した「【全国】クチコミ高評価!食事評価が高い宿ランキング」で2位にランクイン。1位は和歌山県の南紀白浜にある温泉リゾートであることから、その実力には期待がかかります。
出張の多いビジネスパーソンにとって強い味方との印象があるものの、近年では観光旅行の際に選ばれることも珍しくない「シティホテル・ビジネスホテル」という選択。ホテルでの滞在時間が短いアクティブな観光が目当ての場合は、最適な滞在先と言えるかもしれません。
■女性ひとりの宿選び、気になる予算は…
「ひとり旅」の際に支持されているホテルのクチコミやSNSでのコメントを見ると、下記の要素が浮かび上がりました。
- 平日限定ではなく、土曜や祝日を含む365日に1名1室料金の設定がある
- 1名1室利用でも1泊1室1万円以下というリーズナブルな料金
- シングル客室の広さは最低でも14平米、18~20平米の広い客室は高評価
- 館内に大浴場や温泉施設がある
- ホテル旅館の周辺に飲食店がある
- 交通の便が良い
女性の「ひとり旅」の場合はさらに、
- メイク落とし、洗顔フォーム、コットンなどメイク関連用品がある
- 美容家電を無料で利用できる
- 女性専用フロアがある
- セキュリティに安心感がある(エントランスや大浴場、滞在フロアには専用キーが必要など)
などの点も重要視されています。
わたしの「ひとり旅」もおおむね同様で、最も気にするのは「2、1名1室利用でも1泊1室1万円以下というリーズナブルな料金」というポイント。そうなると、素泊まりの場合はホテル旅館でも条件に適う場合がありますが、最低でも朝食を付けたいわたしにとっては「シティホテル・ビジネスホテル」という選択肢がフィットします。
以上より、大分旅行では、1名1室利用でもリーズナブルな朝食付きプランの設定がある『グランヴィリオホテル別府湾 和蔵』を、福岡では天神中央公園前に位置し繁華街へのアクセスも良い『ホテル グランドルチェ博多』を予約。どちらのホテルも「じゃらんnet」でクーポンが配布されており、割引を適用したところ1室1名利用にもかかわらず1泊1万円以下で予約できました。
大分では、本当は別府市に佇む一大温泉リゾート『杉乃井ホテル』に泊まりたかったのですが、1名1室利用の場合は1泊2.5万円程度するため泣く泣く断念。幸い、日帰り入浴は9:00~23:00まで1,500円で利用できるようなので、目当てだった「棚湯」は日帰り利用で満喫することとしました(最新の営業状況および料金は要確認)。
同行者がいない分、自由に旅程を決められるのが「ひとり旅」のいいところ。ただし、2名以上なら負担を軽くできる場合もある交通費や宿泊費は100%自己負担となるため、お財布との相談が欠かせませんね。「ひとり旅」の常宿がある場合はぜひ、編集部までコッソリ情報をお寄せください…!
Aki Sato:
東北出身。旅行業界経験後、Webニュースの編集者を経てトラベルズー編集部へ。持ち前の食い意地を生かし「ひとり旅」と「ひとりランチ」に挑戦中…だったのですが、最近身体を壊し、ライフスタイルを根本から見直すことに(涙)。お気に入りの都内ブッフェは『浅草ビューホテル』の「スカイグリルブッフェ 武蔵」。好きなものは落語・講談。ここ数年は祖父母との共通言語である大相撲と浪曲も勉強中です。
※情報は、発行前日の情報をもとにトラベルズー編集部が独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。料金目安はすべて旅行計画時の7月情報に基づきます。
※写真はイメージです。