旅のスタート地点は出勤地、半日旅で叶える “天然水のビール工場”見学

2023/02/05

正月気分の残る1月も終わり、せわしない日常が戻ってきました。本調子を出すには疲労が蓄積してきた気がするため(こんな状態で残り10か月以上を完走できるのだろうか)、半休を使って会社のある新宿から足を伸ばせる範囲での“プチトリップ”でリフレッシュ出来ないか考えていたところ、見つけました。新宿駅から京王線に乗り約30分、「分倍河原駅」からシャトルバスで約10分の場所に佇む、サントリー「<天然水のビール工場> 東京・武蔵野」です。


■サントリー初のビール工場、“プレモル”発祥の地へ

サントリー<天然水のビール工場> 東京・武蔵野」は、1963年に開設されたサントリー初のビール工場。松任谷由実さんの曲「中央フリーウェイ」に登場する「ビール工場」で歌われたように、中央自動車道を通ったことのあるトラベルズーメンバーなら一度は目にしたことがあるのでは。

見学できるサントリーの工場は全国に10か所あり(2023年2月時点)、「ビール工場」は東京・武蔵野を含め3か所、「ウイスキー蒸留所」は2か所、「ワイナリー」は山梨の1か所、そして「天然水工場」は4か所。このうち東京・武蔵野は「ザ・プレミアム・モルツ」が誕生した工場でもあり、“プレモル”好きなら一度は訪れておきたい場所です。

■土・日曜は予約難易度「高」、狙い目は平日

個人が予約できる見学ツアー・セミナーは、無料のガイドツアーと、「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム<山崎原酒樽熟成>2022」の試飲が付く有料のガイドツアーの2つ。初めてなので、今回は工場内を見学しながらビールの製造工程について学ぶ無料のガイドツアーを申し込むことにしました。

立体モデルや動画を見ながら「ザ・プレミアム・モルツ」こだわりの素材について学びます

予約受付開始は当月を含む2か月前の第1営業日(土・日曜を除く)ですが、わたしが予約カレンダーを確認した1月末のタイミングでは2月末まで土・日曜と祝日はすでに満席。平日であれば開催時間も10:00の回から15:15の回まで豊富に選べることもあり、早めに業務を切り上げて足を運ぶにはぴったりな状況でした。
【参考リンク】https://www.suntory.co.jp/factory/musashino/info/

■お待ちかねの試飲タイム、3種のビールを飲み比べ

当日は、サントリーやビールに関する紹介映像を視聴したのち、ビールの原料について学べるコーナーへ。麦芽、ホップ、天然水へのこだわりをとくと“味わった”あとは、実際に稼働している仕込行程を見学しつつ、貯酒工程で使われていたという巨大なタンクの中を通り試飲スペースへ移動します。

実際に稼働している仕込み行程を見学。感染症対策のため入れる場所に制限はありますが、迫力は十分!

全体の所要時間は製造工程見学と試飲を合わせ約70分ほど。このうち試飲タイムは約15~20分とコンパクトですが、注ぎたての「ザ・プレミアム・モルツ」の一杯に加え、テイスティンググラスで提供される「ザ・プレミアム・モルツ」「ザ・プレミアム・モルツ<香る>エール」「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム<無濾過>」の3種飲み比べを1名1セットが付き、さらにお気に入りの1杯を“おかわり”できるため、充実の時間となること請け合いです。

見学中に説明を受けた、「ザ・プレミアム・モルツ」の素材のひとつである「ダイヤモンド麦芽」も試食でき、さらにビールにあうおつまみの「クラッツ」も用意されていました。この配慮もあってか、ほとんどの参加者がすべてのグラスを空にしていた印象です。

試飲というには贅沢な量&ボリューム!

感想は、「学べて・飲めて良かった」の一言。ビールの美味しさに気づけたのはもちろんのこと、「天然水100%仕込みのビールづくりはサントリーだけ」「都内に唯一ビール工場を持っているのはサントリーだけ」といった“トリビア”を入手でき、旅行業界以外の豆知識に触れることができたのは大きな収穫になりました。

さて、ここまで書いておきながらなんですが、実はわたし…アルコールに強くありません。その点、3種の飲み比べは少量ずつ嗜めるのが嬉しいポイント。のどごし、透明感、香り、サントリーが「神泡」と称している、やわらかな泡の濃密さなど、1度に少しずつ比較できるからこそ分かる違いに触れることができました。なお、試飲できるドリンクにはドライバーやノンアルコール派に嬉しいソフトドリンクもあるのでご安心を。


普段は自宅を起点とした旅行や外出を検討していますが、今回の旅を実行してみて思ったのは「出社と半日休暇を組み合わせた旅」は「あり」ということ。新宿を起点とするなら、西武新宿駅から川越、JR新宿駅から横浜、JR中央線から亀戸なども“射程圏内”。会社が西武池袋駅付近なら秩父エリアにも行けそうです。JR東京駅を起点にすれば、はとバスの都内観光コースに参加したり、JR総武線快速で幕張や佐倉方面に足を伸ばすのもありですね。

丸1日休むとなんだかソワソワするけど、半日働いて半日休む!…と考えれば心理的負担も軽くなるかも。なんて考えた“プチトリップ”でした。


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Aki Sato:
持ち前の食い意地を活かし「ひとり旅」と「ひとりランチ」に挑戦中。旅以外で好きなものは落語・講談。ここ数年は祖父母との共通言語である大相撲と浪曲も勉強中です。好きな力士は昭和最後の大横綱・千代の富士。


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