宿泊なし、朝食だけで『東京ステーションホテル』体験…予約方法は?

2023/05/18

『東京ステーションホテル』に泊まりたいけど、ひとり旅派の私にとって1名1室利用は予算オーバー…。そんなとき考え付いたのが、朝食のみの利用です。通常利用できるのは宿泊者だけですが、日数限定で朝食だけの利用も可能。体験してきた感想と予約方法をレポートします。

【更新情報 7/23 11:50現在】「アトリウム」での朝食は現在、宿泊者限定です。日帰りでの利用は受け付けていません。この記事は2023年5月時点の内容です。


■即日予約受付終了、「アトリウム」朝食を予約するには

『東京ステーションホテル』の朝食を、宿泊なしで予約できることに気づいたのは4月のことでした。そのあとすぐ、5月対象に開放されるオンライン先行予約日を調べ、受付開始と同時に1名分の席を確保しました。

JR「東京駅」丸の内駅側からアプローチ。普段は指をくわえて通り過ぎていた正面玄関ですが、予約があれば話は別。早まる鼓動を抑えつつ、予約時間の10分前に到着しました。

『東京ステーションホテル』内にあるゲストラウンジ「アトリウム」での朝食は、日にち限定かつオンラインで先行予約を受け付け、空席があればその後電話でも予約を受け付ける仕組み。Webサイトによると「毎月第三月曜日12時頃に翌月分の開催の有無、開催する場合の日程公開」するスケジュールのため、確実に予約するならまず、この受付スケジュールを確認することから始めたいところ。料金は5,800円で、オンライン予約の場合はクレジットカード事前決済のみ。宿泊者は、予約なしでも当日に利用可能です。
※6月分の受付は5/18正午に開始されましたが、この記事を執筆している同日5/18 18:39時点で「ご予約分完売のため受付終了」表示あり。“即日予約受付終了”の状態と言え、人気のほどがうかがえます。
※8/1追記…6/24~8/20の開催日が公開されています。満席につき受付終了となっている日程が多く出ています。詳細は予約フォームより確認できます。

■100種以上のアイテム、和食メニューも充実

そもそも『東京ステーションホテル』「アトリウム」の朝食はなぜここまで人気なのでしょうか。宿泊予約サイトに寄せられたクチコミを見ると、評価はそれぞれ「じゃらんnet」5.0(料理 朝食)、「楽天トラベル」4.78(食事)、「一休.com」4.79(食事)と軒並み高評価(いずれも執筆時点)。実際に行ってみると、その理由が分かりました。

駅舎の屋根裏にある「アトリウム」。最大天井高はなんと9mだとか。レンガ下のコーナーには洋食が並び、その左に洋食やオムレツ、右端にサンドイッチやパン類、エッグベネディクトのコーナーがあります。写真手前は種類豊富なドリンクコーナー。

和食、洋食、中華、肉料理や季節限定メニュー、卵料理やオリジナルレシピのスムージー、ホテルのパティシエが手掛けるデザートなど、並ぶ料理はバラエティ豊か。感染症拡大の影響により料理の規模をある程度縮小しているとのことですが、もともとは「100種以上」のアイテムが並ぶのが「アトリウム」朝食の特長。どの料理も手が込んでおり、「次は何を食べようか…」と迷う楽しみがありました。

ブッフェ台に並ぶ料理は全て小分けにされ透明な蓋が被せられ、安心してブッフェを愉しめる工夫あり。黒毛和牛カレー、豚の角煮、大豆のトマト煮込み、シーフードドリア、4品料理が揃うワンプレートなど、一手間かけられたこだわりの品が並びます。
「本日の肉料理」と4品料理のワンプレート。まろやかなコクと薄く軽い食感の衣をまとったライスコロッケを朝から食べられるなんて…!「鮭 一夜干しゆうあん」は、隣のテーブルの女性が「えっこの鮭おいしい」と驚いて箸を止めていたほど美味。

特に感動したのは和食コーナー。「ホテルのモーニングブッフェ」は洋食中心のイメージが強いところ、『東京ステーションホテル』の和食は珍しい卵の「ゆずたま」や豚汁、茶わん蒸し、ちらし寿司など様々な小鉢が並び、「思う存分に和朝食を味わい尽くしたい」という人にこそおすすめしたいラインアップでした。

和食コーナーで見つけた3品。左から、ネギたっぷりの豚汁、出汁の効いたやさしい茶碗蒸し、そして、爽やかな柚子の香りがする高知県の「ゆずたまご」を使った温泉卵。足を運ぶことがあればぜひ賞味を。

コーヒーや紅茶、フルーツジュースやスムージー、ショートケーキやカットフルーツなど食後の一休みに嬉しいコーナーもあり、居心地の良さも相まってついつい長居したくなるほど。季節を変え、必ず再訪しようと心に誓った朝となりました。

「江戸&東京」をテーマにした和食メニューのうち、江戸時代のベストセラー「豆腐百珍」で紹介されたという「雪消飯」を発見。「虎屋」のあんペーストを塗ったトーストもありました。ペーストの味は日替わりで、この日は「黒糖とメープルシロップ」。カフェコーナーも充実。

予約について一点補足を。私が利用した5月分の受付は、開始時間が7時または7時半からという、早朝の2パターンのみでした。そのため早起きが大変でしたが、通勤や通院、外出の前に組み込めば、優雅な「朝活」を実現できる時間帯と言えます。来月は7月分の予約受付情報をチェックし、再訪の機会を探りたいと思います。


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Aki Sato:
東北出身。旅行業界経験後、Webニュースの編集者を経てトラベルズー編集部へ。旅行スタイルは「ひとり旅」。最近体験した『東京ステーションホテル』の朝食ブッフェは1名利用にもおすすめです。できれば今後は「ホテルの朝食ブッフェ巡りをしたいな…」と検討中です。


※情報は、発行前日の情報をもとにトラベルズー編集部が独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
※写真はトラベルズー編集部撮影。提供料理内容は時季によって異なります。

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