ベルサイユ1泊32万⁉…五輪観戦でフランスに行きたくなった人へ 渡航前に知っておいてほしいこと5選

2024/08/01

トップアスリートたちの活躍ももちろんですが、個人的には、パリやべルサイユなどの美しい背景も気になるパリ五輪。競技の観戦の途中でエッフェル塔や凱旋門などがチラッと見え、フランスに行きたくなったトラベルズーメンバーもいるのではないでしょうか。トラベルズー編集部イチのフランス好きの筆者が、フランスへ行く前に知ってもらいたい、ちょっとした情報を紹介します。


1.べルサイユ宮殿は宿泊可能、1泊約32万円で特別な体験も

五輪では馬術の競技会場として、“初老ジャパン”のアスリートが大活躍をしたベルサイユ宮殿。そのベルサイユ宮殿の一角に5つ星ホテルがあることは、ご存じでしょうか。『ル・グラン・コントロール(Le Grand Contrôle)』は、1681年にべルサイユ宮殿の壮大な鏡の間、大トリアノン宮殿、王室礼拝堂などを手掛けたマンサールによって建てられました。18世紀には、国王の次に次ぐ地位であると言われた財務総監の邸宅となり、歴史の舞台にもなった場所。2021年に大規模リニューアルされ、オリジナルの建築や装飾を保存しながら4年の月日をかけて修復し、ホテルとして生まれ変わりました。ホテル内にはフレンチの名匠アラン・デュカスのレストランが併設され、朝食やランチ、ディナーを堪能できます。

出展元:Hôtel Luxe Versailles | Airelles Château de Versailles

宿泊客は、滞在だけではなく特別な体験が可能で、①観光客が帰ったあとの、閉館後の宮殿特別見学②宮殿内の運河をボートクルーズ③宮殿の大庭園をゴルフカートで散策③マリーアントワネットのように乗馬で庭園散策④ホテルでの優雅なアフタヌーンティー⑤18世紀の衣装を見に着けて、王侯貴族気分⑥セスナ機での20分間の空中散歩⑦クラシックカーでのドライブなど、ほかではできない体験ばかり。客室は14室のみ、宿泊料金は朝食付き、2食付き、2食+スパ付きの3プランがあり、最低料金は2,000ユーロから(約32万円、8/7現在)と驚きの価格ですが、世界遺産のベルサイユ宮殿に宿泊ができ、特別な体験もできるとあれば、納得の価格設定かもしれません。

2.エッフェル塔を効率よく訪ねるのであれば、階段利用がおすすめ

名実ともにパリのシンボルであるエッフェル塔は、パリ観光のなかでも人気が高く、最上階(頂上の展望台)まで登るためのエレベーター待ちは長蛇の列。そもそも最上階行きのエレベーターチケットをネットで事前購入しておかなければ、売切れでチケット購入すらできないという日も夏休みや週末などは多々。せっかくエッフェル塔のそばまで行ったのに登れない…とならないために覚えておきたいのは、階段チケットを利用すること。最上階まで行くことはできないものの、階段チケットを購入すると、2階の展望台(116m)まで行くことができます。しかも、階段利用の場合は待つことがほとんどないため、長蛇の列のエレベーター待ちを素通りして、すぐに登れて時短にもなるのがポイント。最上階行きのエレベーターチケットは35.3ユーロ(約5,700円)ですが、階段チケットは14.2ユーロ(約2,200円)と、半額以下で節約になります。高さ制限があるパリの街並みは、2階の展望台からでも遠くまで美しく見通すことができます。

エッフェル塔 観光イメージ

3.意外なスポット?土産購入に便利な薬局

パリで土産を購入する際、スーパーやデパートなどでスイーツや雑貨などを購入するのもおすすめですが、私が好きなのは薬局(ドラッグストア)です。パリを歩いているとよく見かけるのが、緑色の十字を模した「PHARMACIE」と書かれた看板。ここは薬局で処方箋などを取り扱うのですが、日本のドラッグストアのような商品も手頃な価格であり、しかも朝早くから開いている店舗も多いため、観光前に立ち寄ることもできます。日本でも人気のフランス発のスキンケアブランド、NUXE、LA ROCHE-POSAY、Avène…など、品揃えが豊富で円安とは言え日本よりも安く購入できます。BIODERMAなどはまとめ売りもされているので、スーツケースに余裕がある場合には3本セットなど購入するとより安く購入できます。

薬局の外観イメージ

4.パリでお腹が疲れたら行きたい日本人街

パリ旅行が長くなり、フランス料理やパンやパスタも美味しいのだけれども、日本の食事が恋しくなって…そんな時に訪ねたいのは、オペラ座とパレ・ロワイヤルの間(1~2区)の辺りにある日本人街、Quarteir japonais。本格的な和食のレストランから日本でも馴染みのあるラーメンチェーン店、日本食品店があります。古くから日本企業が多く支店を構えるエリアでもあるため、聞こえてくる言葉も日本語がチラホラ。レストランだけではなく、ユニクロも近くにあったりと、石畳のパリの街でホッと一息できるエリアになっています。

オペラ座 観光イメージ

5.日本帰国時に気をつけたい、持ち込みNG食品

フランスでたくさん買い物をして、あれもこれも持って帰りたい!という気持ちは山々なのですが、気をつけたいのが日本の税関でNGとなるもの。

1.肉類
日本の検疫では肉類の持ち込みはNGとされているため、加工品か否かを問わず持ち込みは禁止されています。そのため、パリのマルシェで美味しそうに売っているハムやソーセージも、残念ながら食べるのはパリにいるときだけに。インスタントラーメンなどに入る小さな肉片もNGとされているため、注意が必要です。
2.野菜、フルーツ類
植物や野菜、フルーツもNGとされています(出国時に検疫済みのパイナップルを除く)。日本ではあまり見かけないような野菜など、スーパーには多くあり、つい買って帰りたくなってしまうのですが…NG。加工品はOKなので、ドライフルーツやジャムになったものであれば購入してもOKです。
3.牛乳、生クリーム
フランスは乳製品大国。チーズやヨーグルトなど、こんなに多い種類は見たことがない!と驚くほどスーパーでも売り場面積が広く、いろいろ購入してみたくなります。乳製品のうち牛乳と生クリームは、さすがに土産として購入する人はあまりいないと思いますが…NG。10kgを超えない範囲であれば、バターやチーズ類は持ち込みOKです。私は保冷剤を入れたタッパーをスーツケースに入れておき、バターを土産にすることもあります。日本ではあまり見かけない、藻塩入りのバターや岩塩入りバターなど、メーカーによって塩分の濃さなどが異なり、味比べをするのがおすすめ。ちなみにバターは冷凍保存ができるため、小分けに切って冷凍しておくと、帰国後もフランス気分を長く味わうことができます。

フランスのチーズ専門店 イメージ

フランス好きな筆者としては五輪を見て、パリをはじめとするフランスの美しい景色に心を奪われ、「今年はフランスに行こうかな!」と計画されるトラベルズーメンバーが一人でも多くなればうれしいです。フランスに関連したツアーやBlogは下記の「フランス 旅行情報」より確認ください。


※情報は、発行前日の情報をもとにトラベルズー編集部が独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。記事内のホテルランクはホテル予約サイト「Expedia」を参照しています。
※写真はイメージです。一部はトラベルズー編集部撮影です。

関連情報 もっと見る

人気のページ