サク旅はグルメ9割のススメ
トラベルズーメンバーに先日、旅の目的についてアンケートを行いました。すると、9割近くのメンバーが「旅先で美味しいものを食べたい!」と思っており、グルメを旅の最大の目的としていることがわかりました。
旅行好きは美味しいものが好き!? 「グルメ」目的でどこへ行く?
その土地ならではの美味しいものが揃い、プラスで観光も楽しめる…そんな希望を満たし、さくっと行ける旅先を考えたところ、日本から約2時間30分で行くことができる韓国・ソウルが思い浮かびました。これからの季節は食欲が増す秋。そして、寒さを吹き飛ばす辛いものが食べたくなる人も多い冬に楽しめる、季節ごとの食材から意外とリーズナブルに味わえる高級食材まで、多彩なグルメを紹介します。
秋冬に旬を迎えるおすすめグルメ
秋といえば、日本でも旬の食材としてサンマやサバが挙げられます。韓国ではこれらの魚を使用し、コチュジャンベースの甘辛いタレで大根などと煮込むセンソンチョリムという料理があります。魚に旨味が染み込み、行列に並んででも食べたい絶品との声も。庶民的な食べ物としてはムール貝もあり、居酒屋や屋台で見かけるほどメジャーだとか。また、大きな海老はテハ(大正エビ)と呼ばれ、塩焼きが人気です。
一方、冬は辛いものが食べたくなるシーズンで、韓国料理で辛いものといえば1番にチゲ鍋を思い浮かべる人も多いはず。1種類の鍋しかない専門店があるほど鍋料理の人気が高い韓国。スケソウダラにセリなどの野菜と豆腐で煮込んだセンテタン、クル(牡蠣)を使用したクルスンドゥブやクルクッパはそれぞれ、旬を迎える冬にだけ提供する店も。また、秋~冬にはナッチと呼ばれるテナガダコも登場。見た目のインパクトもあり生で食べてもよし、煮ても炒めてもよしと様々な料理で楽しめます。
高級食材も手が届きやすい“穴場”
日本では高級食材とされる松茸やカニ、フグですが、韓国では比較的リーズナブルな価格で食べられます。たとえば、ソンイポソッと呼ばれる松茸の1kgあたりの価格は、日本では12万円程度のところ、韓国では約3~5万円ほど。韓国の松茸は香りが高いのが特徴で、たとえばお粥にまぶすとより香りを感じられます。カニは、栄養をたっぷり蓄えた秋のワタリガニがおすすめ。一口食べると止まらなくなることから、“ご飯泥棒”の異名もあるカンジャンケジャンはワタリガニの醤油漬け。フグはポッまたはポゴと呼ばれ、 唐辛子ベースの薬味を加えて辛味のきいたポッメウンタンで、フグの旨味を存分に味わえます。そのほか、鮑やタラバガニなども日本とは異なる味付けで楽しめます。
B級グルメも見逃せません
屋台グルメとして外せないのは、甘辛のタレで餅を煮込んだトッポッキ、野菜やお肉など色んな具材を酢飯ではなくご飯で巻いたキンパ、日本でいうジャージャー麺のような豚肉と玉ねぎなどを黒味噌で絡めた麺料理のチャジャンミョン。また、肉や野菜、豆腐、スパムとラーメンを一緒に煮込むプデチゲは、私が韓国を訪れたら必ず食べる一品で、鍋にラーメンを入れて食べる楽しみを知ったメニューでもあります。
9割をグルメに割いた後の残りの1割は…
グルメをはしごする合間に、腹ごなしを兼ねてソウル散策へ。日本での秋の楽しみのひとつといえば紅葉ですが、韓国でも色とりどりに染まった美しい紅葉を見ることができます。とくに世界遺産でもある「昌徳宮」や「景福宮」では、歴史ある建造物と紅葉のコラボレーションを楽しめます。
また、冬に市内中心部でも気軽に楽しめるのがスケート。最近は日本でも冬の定番になりつつありますが、ソウル市庁にあるスケート場は1時間の利用が1,000ウォン(約90円)と激安。スケート靴のレンタルやコインロッカーもあるので、気軽に滑ることができます。食べ過ぎたあとの運動にもおすすめ。
肉も魚も海鮮も、高級食材もB級グルメも多彩な味が揃うグルメ王国・韓国。日本から2~3時間とサクッと行ける距離のため、日帰り弾丸旅行も可能。1日5食にチャレンジするグルメ三昧な旅も実現しがいがあります。ソウルは、グルメ9割、観光は中心部で1割ほどというグルメ好きにはたまらない旅を叶える旅行先といえます。
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