「のぞみが停まらない駅」は人気観光地の“ハブ”だった! 常宿候補を見つけました 【後編】

客室から望む夕暮れ時の富士山と愛鷹山と三島駅 トラベルズー編集部撮影
客室から望む夕暮れ時の富士山と愛鷹山と三島駅 トラベルズー編集部撮影
2022/10/16

夏と比べてコロナ感染者数も少しずつ減少傾向となり、どこか旅にでかけたいな…と思うものの、4歳児と1歳児を連れての旅はやはり心配がつきもの。できれば人混みになりにくそうな穴場で、でも大人も子供も楽しめそうな良いところないかしら…と考えた結果たどり着いたのは、“のぞみが停まらない”通過駅の旅。今回は「のぞみ号」の通過駅である静岡・三島を旅してわかった、その魅力を紹介します。後編では、三島でおすすめしたいホテルと、三島ステイの楽しみ方を紹介します。

【前編】通過駅、見逃してない? 「のぞみが停まらない駅」が人気観光地の“ハブ”だった件


利便性も眺望も兼ね備えた“常宿”にしたいホテル

初めての三島の旅。どこに宿泊しようか迷って選んだのが、2020年6月に三島駅南口から徒歩約1分の場所にオープンした『富士山三島東急ホテル』。

4歳児も思わずおばあちゃんのような落ち着きで寛いでしまう畳スペース トラベルズー編集部撮影

駅前という利便性もさることながら、「富士を感じるベースホテル」というコンセプトの通り、客室や大浴場ではゆったり寛ぎながら美しい富士山を眺める贅沢な時間を堪能できます。今回宿泊したのはデラックスコーナー和洋ツイン。広々としたベッドスペースの奥に2面採られた大きな窓がある小上がりの畳スペースがあり、子ども連れでものびのび寛ぐことができました。

4歳児が思わず見とれてしまう新幹線が行き交う景色 トラベルズー編集部

景色だけでもホテルに対しての満足度は高めですが、さらに嬉しいのがアメニティの質の高さ。アメニティはフランス発のタラソコスメ「タルゴ」を取り扱う、タルゴジャポンブランドのものが揃えられていました。さらに、子ども用のアメニティまで至れり尽くせりの内容…(作務衣、スリッパ、ハンカチ、子ども用ハミガキ)。

(左)洗面台に用意された水色のグッズがタルゴジャポンのアメニティ(右)子ども用アメニティ トラベルズー編集部撮影

駅徒歩約1分という好立地、癒しの大浴場、富士山の絶景、快適な客室と上質なアメニティ。もちろん、ホテルのスタッフの方の丁寧なサービスも相まって、満足度はウナギのぼり(ウナギは食べなかったけど)。三島を訪れたときはぜひ泊まりたい宿になりました。

嬉しかったポイントをさらにもうひとつ。スーツケースなどの荷物は、宿泊した『富士山三島東急ホテル』でチェックイン後も預けることができました。ロッカーを探す手間やロッカー代も気にする必要がなく、“駅前ホテル”なので、帰る直前に荷物を取りに行っても新幹線に間に合います。

■実は三島は伊豆・箱根・富士山エリアを楽しむ"ハブ”だった

前編で紹介した通り、東京から東海道新幹線「ひかり号」で約45分、気軽に到着できるアクセスの良さも三島の魅力ですが、その真髄は周辺の人気エリアへのアクセスが抜群に良いという“ハブ”的な場所であること。

例えば、三島から富士山方面に行くなら三島駅北口から富士急行バスの特急「三島・河口湖ライナー」を利用すれば、山中湖を経由して河口湖まで約1時間10分で直行でアクセス可能。箱根・芦ノ湖はレンタカーで約35分でアクセスできるほか、東海バスの「三島駅~元箱根港」線を利用すれば運転の手間も不要で気軽に行くことができます。さらに三島駅が始発の伊豆箱根鉄道駿豆線を利用すれば、伊豆・修善寺も列車旅を楽しみながら約40分というアクセスの良さ。途中駅には世界遺産・韮山反射炉の最寄り駅である伊豆長岡もあります。

--今回の旅のモデルルート

1日目に三島を満喫、2日目はどこに行ったかというと…。

モニュメント盛りすぎでしょ〜と思ったらタカアシガニの足は本当に長かった… 

三島駅からJR東海道本線で隣駅約5分(片道190円!)の沼津!お目当ては『沼津港深海水族館』。最近水族館にハマっている娘ですが、イルカやペンギンのようなカワイイ生き物たちだけでは満足できなくなっていたので、刺激を求めて新たな扉を開きました。筆者も初めて訪れましたが、タカアシガニをはじめ名前しか聞いたことがない生き物、見たこともない生き物がたくさんいて、展示のされ方も同じ生き物で浅瀬にいる種類と深海にいる種類を比較してみせてくれたりと、なるほど!と興味津々。駿河湾は日本で一番深い湾といわれ、最深部は約2,500mにもなるのだとか。世界でも希少なシーラカンスの冷凍個体(本物!)も見ることができ、学びの多い水族館でした。

怖い水族館かと思ったら暗闇と灯りが織りなす世界観がすごく綺麗な水族館だった

ちなみにランチは、沼津港で新鮮な海の幸を堪能しました(写真はありません…水族館を歩き回り空腹限界だったため即食べてしまいました…)。


“のぞみが停まらない”通過駅の旅。気になるポイントはありましたでしょうか?いつも通りの旅に少し変化をつけたいトラベルズーメンバーはもちろん、コロナ禍で旅の趣向が変わった旅行好き、筆者のように子連れで旅を楽しみたいファミリー層など、次の旅の参考になれば幸いです。いつもの旅先をちょっとずらして、新たな魅力を見つける旅に出かけてみませんか。

前編では、絶景や名所、三島旅に欠かせないグルメ情報を公開しています。合わせてぜひご覧ください!


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Mami Kurobe:
前職は旅行会社に勤務。添乗業務で「夜は家でお母さんのごはんが食べたいから」という理由で日帰り添乗を希望し続けた結果、気軽に行ける日帰り旅行の魅力にとりつかれる。トラベルズーのLocal Dealsが大好き。現在は二児の母で、最近のブームは子連れで楽しみやすい人混みを避けた穴場旅行の楽しみ方を開拓すること。好きなものはとうもろこし。一粒ずつ食べる派。


※情報は、発行前日の情報をもとにトラベルズー編集部が独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
※写真はイメージです。一部にトラベルズー編集部撮影画像を含みます。

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