高級ホテルによくある“クラブフロア”ってどうなの?
大手ホテルグループをはじめ、様々な高級ホテルに設けられている特別な空間「クラブフロア」でも実際、何が楽しめるワケ?お値段ちょっと高めだけど、払う価値あるの? 常日頃抱いていたそんな疑問を解決するべく、この夏初めてのクラブフロア滞在に挑戦してみました。
横浜港一望の4.5星ホテル 『横浜ベイホテル東急』
見慣れた街の知らない魅力が見つかるかも、という期待を胸に、初めてのクラブフロア体験は人気エリア・みなとみらいの中心地にかまえる『横浜ベイホテル東急』へ。宿泊予約サイト「Expedia」で4.5星を獲得するこのホテルは、最寄駅であるみなとみらい線「みなとみらい駅」から徒歩2分というアクセスの良さと、ランドマークタワーや赤レンガ倉庫、大さん橋、山下公園など横浜を代表する名所にも徒歩で行ける観光に適した抜群のロケーションが人気を集めています。
14:00ホテル到着。早速チェックインへ向かうと…
フロント前に行列が! 実はこれ、14:00~のチェックインを待ちに待った人たちの行列なんです。これに並ばなければならないのか…と思っていたら、行列の後ろの立て看板に「クラブフロア宿泊の方はスタッフにお申し付けください」の案内が。意を決して声をかけてみると、爽やかな笑顔とともに「ご案内致します」の一声でエレベーターへ案内された。そこはかとない優越感に心を躍らせながら進んでいく…
超優越感!誰もが入れるわけじゃない。専用キーを持つ人だけが行ける特別フロアへ
エレベーターに入るとスタッフの人がカードキーを取り出し、ボタン横の黒いセンサーにかざした。その瞬間、最上階・25階のボタンがピッと点灯。「23~25階のクラブフロアは、専用のルームキーをお持ちの方でないと行けないようになっているんです。」とのこと。さすがは特別フロア、誰もが入れるわけではないのですね…
エレベーターを降りると、ゆったりとしたソファ席が並ぶクラブラウンジに到着。ラウンジ 入口のカウンターがクラブフロア専用カウンターとなっており、ここにはイギリスで「執事」の役割を意味するバトラーと呼ばれるスタッフが駐在。バトラーはチェックイン/チェックアウトの受付ほか、ゲストのパーソナルな依頼や問い合わせに丁寧に応対してくれます。
早速チェックインをするとソファ席に案内され、ジャスミンティーのウェルカムドリンクが。カードキーやクラブラウンジの利用についてわかりやすく説明してくれた後、ラウンジから客室の移動の際は重い手荷物を代わりに運んでくれました。ゲストが快適に過ごすためのさりげないサービスが徹底されていて、客室に入る前からだいぶ心地よい気分に。
高層フロアの客室は、眺めも設備も◎ さらに粋なおもてなしも…
客室に到着。港町・横浜らしいさわやかなブルーと白が貴重のお部屋。
今回の客室はシティービュー。“シティー”といいながらも、さすが港町・横浜。窓辺からは街並みと共に海の青や公園の緑など、彩りある景色も楽しめます。
こちらはバスルーム。シャワールームとバスタブが分かれており、広々とした空間はゆったり身体を休める癒しの場に。
同行者の誕生日祝いも兼ねた今回の宿泊。予約時の利用シーンで「記念日」を選択したところ、なんとテーブルの上に夏らしいひまわりの花と嬉しい手書きのメッセージが! こういう素敵な体験をすると、ぜひ人にも勧めたくなりますね。
クラブラウンジは、食べ放題&飲み放題で贅沢三昧
粋なサプライズに心がほっこりしたところで、客室を後にして再度クラブラウンジへ。このラウンジは、朝(7:00~10:00)は朝食ブッフェ、昼(11:00~16:00)はティータイム、夜(17:00~20:30)はカクテルタイムと、時間帯に分かれており、それぞれ軽食が食べ放題&ドリンク飲み放題。もちろん、編集部員もすべての時間帯をコンプリートすべく、滞在中は足しげくラウンジに通いました。まずはチェックイン後のティータイムからご紹介。
ティータイムは甘いお菓子を片手に優雅な午後のひと時を堪能。スコーンやドーナツほか、クッキー、キャンディーなどのお菓子が用意されています。また、コーヒー、紅茶、ジュースのドリンクバーも完備。特に驚いたのは、紅茶の茶葉が8種類もあったことと、ドリンクの味を好みで変えられるシロップが用意されていたこと。コーヒーやカフェラテ、紅茶に、バニラやキャラメルのシロップを少しずつ混ぜながらドリンクを作ると、ちょっとしたバリスタ気分が楽しめます。
ホテル最上階・25階にあるクラブラウンジからは、オーシャンビューの絶景が。ベイブリッジはもちろん、タイミングが合えば大さん橋に停泊しているクルーズ船も眺めることができます。日ごろ見ることができない高さから見る横浜の景色は、美味しいお菓子の効果もあって格別のものでした。
カクテルタイムはスパークリングやワインも好きなだけ
ティータイムで甘いお菓子に舌鼓をしたあと、腹ごなし(と、気休め)に1時間のお散歩をはさみ、再びラウンジへ。17:00~は少しずつ夜の顔を魅せるカクテルタイム。なんとスパークリングワインや赤白ワインほか、ビール、ウィスキー、カクテルも全て飲み放題。お酒好きにはたまらない時間帯です。カクテルの種類も豊富で、リキュールと合わせて好みの組み合わせでバトラーがドリンクを作ってくれます。
こちらはお酒と共に楽しめるおつまみ。バケットにチーズやハムを乗せたり、様々なディップを楽しむことも。
ピクルスやオリーブ、ナッツ、ドライマンゴー、奥にはジャーキーも。
種類が豊富過ぎて、思わず夜通し居座ってしまいそう。
これでもかというほど満たされたぽっこりお腹とハッピーな気持ちを抱きしめながら今宵は夢の世界へ…
朝食ブッフェは、混雑せずに寛げるモーニングタイムを
2日目の朝食も、混雑知らずのクラブラウンジで。通常ホテルのメインダイニングでの朝食は、利用する人も多く何かと混雑するもの。限られた人だけが利用できるクラブラウンジの朝食では、人混みの中で料理を取る、なんてことはなくゆったりとチョイスできました。サラダやハム、サーモンマリネほか、マッシュポテト、ベーコンやソーセージ、肉じゃが、冷製スープなど朝に嬉しいメニューが豊富。フルーツやヨーグルトも用意されています。
パンは食パンほか、はちみつとオリーブのパン、マカダミアナッツを練り込んだパンなど工夫を凝らしたものや、デニッシュ、マフィンなど子供も喜ぶ甘い種類のものも。もちろん、朝食ブッフェもコーヒーや紅茶などドリンク飲み放題。トマトジュースや紫の野菜ジュースなど、朝ならでは楽しめるドリンクも用意されます。
特別フロアの真髄は、「+αのわがままに応えるサービス力」にあり!
これまで、贅沢な体験ができるんだろうな~とやんわりイメージするくらいだったクラブフロア。実際に宿泊してみてわかったのは、“贅沢”の真髄が「+αのわがままに応えるサービス力」にあること。ホテルってただでさえ、日常を忘れさせる非日常体験。そのなかでさらに、「チェックインは並ばずにスムーズ済ませたい…」、「小腹が空いたら好きなだけお菓子が食べたい…」、「夜はお酒が飲み放題で楽しみたい…」、「すぐに自分の要望に応えてくれる専属スタッフがほしい…」など、+αのわがままを叶えてくれる場所、それがクラブフロアなのです。
スタンダードフロアよりも宿泊代金は上がりますが、チェックイン~チェックアウトまで最大21時間、贅沢かつ快適な時間が満喫できることを考えると、価格以上の価値があります。名残惜しみながらチェックアウトを済ませたときには、「また泊まりに来ようね」とすっかりファンになっていました。
ちなみに…
帰る際にロビー階に降りると、ロビーをぐるっと囲むような行列が! 朝食ブッフェの列と思いきやなんとチェックアウト待ちの行列…。すでに専用カウンターでチェックアウトを済ませた私たちは、行列に並ぶことなくすぐにみなとみらい観光に繰り出すことができました。時は金なり、時間を有効に使えるのもクラブフロアの特権ですね。皆さんもぜひ一度、体験してみてはいかが?
※上記Storyは、2016年9月2日発行の情報をもとに加筆・修正したものです。トラベルズー編集部が発行前日の情報をもとに独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
※写真はイメージです。