もうホテルには泊まれない!? 3拍子揃ったハワイ唯一無二の宿
ハワイに行ったらどこ泊まる?湿度の低いカラッとした気候、エメラルドブルーをたたえる海、海から抜ける風、笑顔あふれる雰囲気…と、何度訪れても帰国したそばからとんぼ返りしたくなってしまう魅惑の島・ハワイ。自然、リラックス、食、ショッピングなど目的はさまざまなれど、「どこに泊まろう?」は毎度の楽しくも悩ましいトピックスです。
そこで今回、6回目のハワイにして【出会った】感のある超おすすめ宿泊処をお届けします。
ベストにして激戦区のワイキキビーチ
ワイキキといえばワイキキビーチ。ワイキキビーチに平行して目抜き通りのカラカウア通りが走り、カラカウア通りを挟んだ両側にはホテルやショップがずらりと並ぶなど、ワイキキビーチを中心に街がつくられているといっても過言ではありません。
ホテルの“一等地”はやはりワイキキオンザビーチ。ワイキキビーチフロントとそうでないホテルとには明確な料金差があります。というのも、限られた“一等地”に並ぶホテルはわずか7軒と、激戦区。西から順に、『モアナ サーフライダー ウェスティン リゾート&スパ』、『アウトリガー・ワイキキ・ビーチ・リゾート』、『ロイヤルハワイアンホテル』、『シェラトン・ワイキキ・ホテル』、『ハレクラニ』、『アウトリガー・リーフ・ワイキキ・ビーチ・リゾート』、『ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート』です。規模、施設、雰囲気はそれぞれ異なるものの、スターウッド/アウトリガー/ヒルトンと、『ハレクラニ』以外大手ホテルチェーンが占めることからクオリティは担保されているといえます。
意外と知られていない“8つめ”の狙い目
私自身も、過去のハワイ旅行ではこれらのワイキキビーチフロントホテルを選ぶことが多かったです。ハワイは航空券と宿泊を個別手配するよりもツアーの方が圧倒的に安く、過去のハワイ渡航はもっぱらツアー利用だったのですが、ツアー利用だとこのビーチフロントホテルも結構お手頃なのです。
今回はマイレージ利用のため、宿泊の選択肢がよりどりみどり。そこで選んだのが“8つめ”の宿泊処です。「あれ?シェラトンやハレクラニ以外でほかにホテルあったっけ?」と思った方、鋭いですね!今回泊まってきたのはホテルではなく、コンドミニアムです。
比べれば比べるほど選ばない理由がない…!
今まではコンドミニアムというと、「ホテルほどのサービスが無い」「掃除は入るのかしら?」など未知な存在でした。が、今回は4名1室利用ということもあって、20平米強ほどのホテルを2部屋とるのであれば、もっと広い部屋に滞在した方がお得かつ快適なのでは?と思ったのがきっかけです。 「部屋から海をどーんと見たい!パ-シャルオーシャンビューではなくオーシャンビュー、願わくばオーシャンフロント」というのが最大の希望条件。かつ、せっかくの海辺滞在なのだから海のそばで暮らすような気分を味わえたら…ということで、ビーチへのアクセスが徒歩数分以内であることをもうひとつの条件にして探したところ、見つけたのが『ワイキキ・ショア by アウトリガー』。ワイキキビーチに建つ唯一のコンドミニアム、つまりこれ以外にオーシャンフロントのコンドミニアムは無いということ。この時点で私の心は決まりました。トリップアドバイザーでも、ホノルルの「その他の宿泊施設」52軒中7位、Certificate of Excellence (エクセレンス認証) を授与されています(2019年4月時点)。
カラカウア通りを挟んだビーチと反対側にも複数のコンドミニアムがあるのですが、やはりビーチへのダイレクトアクセスを一度体験してしまうとあの利便性は忘れがたし。ハワイでは信号のないところを横断すると罰金なので、道は挟まないに限ります。
『ワイキキ・ショア by アウトリガー』にはワンルームのオーシャンビュー、1ベッドルーム、2ベッドルームと客室タイプがあり、眺望もパークビュー、オーシャンビュー、オーシャンフロントの3種類。今回は1ベッドルームオーシャンビューに決定。
広さ、眺望、価格などなど、さまざまな点で類似ロケーションのホテルと比較したのですが、どの点をとっても今回の旅では圧倒的に条件を満たす滞在ができました。
広さ: 類似条件ホテルの約4倍、80平米
1ベッドルームとはいうものの、広さは80平米。たとえば『シェラトン・ワイキキ・ホテル』ではパーシャルオーシャンビューでもオーシャンフロントでも約22平米。『ワイキキ ショア』ならなんと約4倍です!ワイキキオンザビーチホテルは、ロケーションと引き換えに部屋の広さはそこそこ…ということが多い(スイートルームなどは別)のですが、コンドミニアムだけに同じ眺望カテゴリーでもこれだけの広さが確保されています。
眺望<昼>: 空と溶け合う水平線までくっきり
事前にオーシャンビューからの眺望も複数サイトで確認し、求めるビューが見られることを確認したうえで予約。とはいえこればっかりは階数や位置にもよるので、いざ客室に入るまでは内心ドキドキでしたが…ドアを開けるとラナイ越しの海がどーんと飛び込んできて思わず歓声をあげてしまいました。この海が見たかった…と、一目でこの部屋を気に入ったのは言うまでもありません。
滞在中は天気に恵まれ、ハワイ恒例のレインシャワーに遭遇しなかったのはラッキーでしたが、その分虹を見る機会もなく…。ところが早朝、ふと外を見るとこんな大きなアーチが!海に刺さっているシーンは結構レアな気がします。
廊下の端から真下を見下ろすと、また絵になります…(ちょっと足はすくみます)。
眺望<夜>: 沈む夕日、そして遮るものがないヒルトンの花火!
『ワイキキ ショア』のラナイは全て西向き。西側にはフォート・デ・ロシー・パークが広がるので、ワイキキビーチ最西端のヒルトンまで遮る建物なし!ということはつまり、ラナイでビール片手に、海と風と夕日を楽しめるということ。ハワイは湿気が少なく、光が拡散せずにまっすぐに地上に届くので、夕日の輝きもこの通り。
太陽が沈んだ後のマジックアワーもこの通り。暮れゆく空と建物の灯りとのコントラストが強まっていく瞬間も、静かにかみしめることができます。
毎週金曜日の夜、19:45頃から、ヒルトン前のビーチで花火が打ち上げられます。日が沈んだ頃から、花火を求めてワイキキビーチには場所取りする人がどんどん増えていきます。そんなビーチの混雑を階下に望みながら、今か今かと花火を待つ瞬間は優越感でいっぱい。いざ打ち上げが始まると、予想以上の近距離と真正面での鑑賞に言葉を忘れて見入ってしまいました。
設備: 料理も洗濯も食事もどんとこい
フルキッチン(大容量冷蔵庫、オーブン、グラスやお皿、調理器具一式)にダイニングスペースもあるため、スーパーで食材を買ってきてホームパーティー風に楽しむことも可能。ハワイの料理はポーションが多く、食べきれないことも多いため、ドギーバッグに詰めて持ち帰ってチンして、お皿に小分けにしたり買ってきたビールやワインと楽しんだりがしやすい環境でした。ホテルだとこうはいきません。
洗濯機も備え付け、洗濯だってできちゃいます。
セキュリティ: 滞在者のみアクセス可能な“優越感の小道”
ホテルは誰でも利用可能なオープンスペースが多いのが特徴。このコンドはフロント以降のエレベーターへアクセスするには、宿泊者専用キーが必要です。また、ビーチともダイレクトにつながっていますが、ビーチから入る時も同様のキーが必要となっています。地下にある駐車場も専用のリモコンがないとシャッターの開閉ができないため、こちらも安心。
立地: ビーチまでエレベーターを降りて徒歩10秒
『ハレクラニ』、『アウトリガー・リーフ・ワイキキ・ビーチ・リゾート』の並びに位置。ワイキキビーチは目の前!ワイキキビーチウォークへは徒歩3分、DFSまで徒歩8分ほどでした。カラカウア通りから奥まっている分、車の往来や走行音が全く気にならず、隣が公園ということもあり夜も静かでした。(以前カラカウア通り沿いのホテルに宿泊した際は、高層階でも夜中まで騒ぎ声が聞こえてきました)
このコンドを気に入ったもうひとつの理由に、海至近を毎度実感できるこの廊下からのビューが挙げられます。エレベーターを降りた瞬間、この水平線!
価格: “40%OFF”と抜群のコスパ
今回は4名1室で4泊約180,000円でした。純粋な宿泊代が1室約140,000円、ここに約14%の税金、清掃料金(130.89USドル)、4泊分の駐車場代(1泊25USドル)という内訳です。4名利用なら1泊1名あたり11,250円です。『シェラトン・ワイキキ』だと、オーシャンフロント(22平米)で4名1室利用時の4泊分は約355,500円ほど(税、駐車場代含むリゾートフィーとの合計)。同ホテルで80平米を求めると、「マリア・オーシャンフロント・スイート」(約81平米)となり、こちらは4名1室利用時の4泊分は約287,300円ほど。同コンドの方が広さ、眺望で軍配が上がったうえに、同じ広さのホテル比“40%OFF”で泊まれるとなると…選ばない手はありません。
書いていても「ここ以外の選択肢は当分ないかも…」と思うのですが、デメリットを強いて挙げるとすると…こちらのコンドにはプールがありません。レストランやショップもなく、シンプルに滞在型施設である点。プールサイドでゆったり…という過ごし方がマストな人には向かないかもしれません。とはいえ目の前が海なので、海辺でまったりできればいい!と思えれば、これ以上ない立地です。
2名1室でコンドミニアム利用だと割高かな?と感じるかもしれませんが、立地や広さなど同条件のホテルと比べるとお得度満点。残念ながらツアーだと、このコンド指定のものがほとんどなく、あっても客室タイプまで指定するとツアー代金が高騰してしまうのですが、マイレージ利用や中長期滞在に特におすすめの選択肢です。
編集長ナツコ:
知的でいつでもズバッと問題解決女性編集長。世界36カ国を巡る無類の旅好き。クァトリンガル・K-POP狂・趣味自転車
※上記Storyは、2016年9月7日発行の情報をもとに加筆・修正したものです。トラベルズー編集部が発行前日の情報をもとに独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
※写真はイメージです。