"ずっぱどめぇもの" あえて冬の青森旅のおすすめ
冬の旅行としては避けられがち(?)な雪国・青森ですが、この時期には、ずっぱどめえもの(津軽弁で「たくさん」=ずっぱど、「おいしいもの」=めえもの)があります。青森出身の編集部員がおすすめする、あえての冬の青森旅をご紹介します。
冬の青森はおいしいものづくし
冬の青森は寒いので、言葉も短くなりがちです。青森県の津軽地方で話されている津軽弁では、1語で会話もできます。例えば・・・・これは何を言っているかわかりますか?ヒントは、家族の食事時の会話です。
A「け」 B「く!」 B「め~」
正解は…A「食べなさい」 B「食べますよ!」 B「おいしい~」
津軽弁が短いのは、青森が寒いから、大和言葉の名残、など諸説あります。
そんな青森県民ですが、生鮮魚介の購入数量は全国1位(総務省:家計調査2015~2017平均より)で、みんな魚介が大好き。例えば「ナマコ」。海水温度が低くなり、ナマコの活動が活発になるこの時期が旬。青森のスーパーの魚介売り場でこの時期見ない日はないぐらいメジャーなものです。家庭では、ナマコ酢にして酢醤油で食べるのが一般的。あっという間にできるメニューなので、我が家でも冬になると頻繁に食べていました。食わず嫌いで、チャレンジしたことが無い方もぜひ、味わっていただきたいものです。ほかにも、青森独特のものとして有名なのが「味噌カレー牛乳ラーメン」。何味なのかわからないような名前ですが、味噌ベースのまろやかなラーメンです。寒い時期にはぴったりの芯から体が温まるラーメン。青森市内のラーメン店で見かけます。
たくさんある青森の冬の味覚で私が一番好きなものは「生姜みそおでん」。家庭ではもちろん居酒屋でも、おでんを注文すると必ず生姜みそのタレが付いてきます。
みそ、すりおろした生姜、おでんの出汁でつくるタレで、おでんの味を引き立ててくれる魔法の味です。本場の青森で食べたあとは、家庭でもぜひチャレンジしてもらいたい逸品です。
青森冬限定ストーブ列車や地吹雪ツアー
この時期、冬ならではのイベントも多い青森。昭和初期当時のレトロな列車「ストーブ列車」は、津軽鉄道の「津軽五所川原駅」から「津軽中里駅」まで12~3月の冬季限定走っています。列車内にはダルマストーブがあり、ストーブの上でするめを焼いたり、餅を焼いたりと、持ち込みOKで楽しめます。列車内は窓を閉めているため、洋服やコートにスルメ臭が付くのは必至ですが、冬の名物列車体験も青森ならでは。同じ五所川原では、地吹雪を体験できる「雪国地吹雪体験」もあるので、あわせて楽しむことができます。
冬にしか出会えない景色や、冬ならではの「めえもの」(おいしいもの)がある青森。あえて冬の青森を旅してみませんか?
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