話題の世界最小の共和国、ナウル共和国を知っていますか?

2021/09/07

9/1にデジタル庁が発足しましたが、そのウェブサイトのシンプルさがツイッターでは話題になっています。それと同時に、デジタル庁に先駆けて、さらにシンプルなウェブサイトを開設していると話題になっているのが、ナウル共和国政府観光局日本事務所のウェブサイト。シンプルすぎて、ナウル共和国についてもっと知りたくなってしまったので、少し調べた情報をご紹介したいと思います。

■ナウル共和国とは

ナウル共和国
・位置:太平洋の南西部、パプアニューギニアの東側、赤道に近い場所で、東京とオークランド(ニュージーランド)のほぼ中間にあります。
・広さ:22平方キロメートル 
 品川区と同じぐらいの大きさで、バチカン市国やモナコに次いで世界で3番目に小さく、島は一周17kmほどで、4~5時間で一周できる大きさです。
・人口:1,3万人
 バチカン市国、ツバルに次いで3番目の少なさです。
・通貨:オーストラリアドル
 1968年に独立するまで、オーストラリア、ニュージーランド、英国の3国を施政国とする国連信託統治地域となり、実質オーストラリアに統治されていたため、自国通貨はありません。
・言語:英語(公用語)のほか、ナウル語を使用
・歴史:外務省HPより引用
1798年  英国の捕鯨船ナウル島発見
1920年  オーストラリア・ニュージーランド・英国の3国を施政国とする国際連盟の委任統治領
1942年  日本軍による占領
1947年  オーストラリア・ニュージーランド・英国の3国を施政国とする国連信託統治地域
1968年1月31日 独立

共和国制のため大統領が元首となりますが、この大統領の兼任っぷりがものすごいのです。外務省HPによると、『大統領が、兼内閣議長、公務員、外務・貿易、ナウル警察、国家緊急事態業務、通信メディア、多文化、教育、土地管理、ナウル航空公社、ナウル港湾公社、エイギグ・ソリューション公社、ナウル燐鉱石採掘権信託、ナウル郵便サービス、ナウル観光公社、センパック通信公社、ナウル庇護希求者受入センター公社、エイギグ・ホールディングス公社運輸システム、ナウル・スポーツ開発公社大臣を兼務。』なんと20もの仕事を兼任!激務すぎるのではないかと心配してしまいます。

ナウルのビーチ

■ナウル共和国の観光

そんなユニークな国ナウルへは、ナウル航空を利用し、オーストラリアのブリスベンから4時間半ほどのフライトで行くことができます。ほか、フィジー経由などもありますが、便は不定期とのこと。ブリスベンからは週1便しかありませんので、1度行ったら少なくとも1週間は滞在が必要になります。また、入国にはビザ取得が必要です。観光としては、周辺諸国のようなリゾートビーチなどはありませんが、周囲を海に囲まれているので、太平洋の美しい景色は島のどこでも愉しめそうです。

・アバニレ湾
ナウルの東岸にあり、風光明媚な場所。海水浴もできますが、隆起した太古の珊瑚があるため、足元に注意が必要です。

・シビックセンター
ナウルの唯一のショッピングセンター。土曜になると出店も開かれ、お土産物や食品などを買うことができます。

・ブアダラグーン
島の中央部にある、周囲を木々に囲まれた池で、地元の人は釣りを楽しむスポットです。

・旧日本軍戦跡
島の至る所で、昔の地下通路跡や、砲台跡、帝国海軍の高角砲などが見られます。

◎アクティビティ
フィッシングとクルージングが可能です。ブアダラグーンでも釣りをすることができ、ミルクフィッシュ(サバヒー)という白身魚が獲れるそうです。

◎ホテル
ホテルは3軒、ナウル国営のメネンホテル、オドアイウォホテル、エワロッジがあります。メネンホテルにはレストランもあり、フィジーのリゾートホテルのレストランで修業をしたシェフがいて、味に定評があるようです。

木々に囲まれたブアダラグーン

徹底した鎖国を行った結果、コロナ感染者は今のところ0名。そして7月の時点でコロナワクチンの接種率は97%(2回目)と対策は徹底しています。

観光局のツイッターではユニークな自虐ネタや即レスがとてもおもしろく、ツイッターを見ているとナウルについて詳しくなります。国民の数をはるかに上回るフォロワーがいて、なんとナウルの人口より多い25万フォロワー!
2019年は日本人の観光客は年間で3名だった、ナウル。今回のツイッターの話題をきっかけに、観光客が増えるかもしれませんね。のんびりとした島で、島の人たちと交流しながらナウルに1週間滞在、を私はウィッシュリストに入れようと思います。

ナウル共和国政府観光局日本事務所ツイッター 


Shihoko Akahira:
東北愛溢れる青森出身。添乗員、ワーホリでの現地ガイド経験あり。元気印明るさ満点、1児のママ。


※情報は、発行前日の情報をもとにトラベルズー編集部が独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
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