"アンパンマン"だけではもったいない!家族で楽しむ“暮らすように旅する”ロングステイ 渾身の香川&周辺満喫旅

高松港 トラベルズー編集部撮影
高松港 トラベルズー編集部撮影
2023/05/11

絶賛イヤイヤ期の3歳女児がいる我が家。でも、旅を諦めたくない!そんな私が企画した渾身の香川&周辺満喫6泊7日子連れ旅をレポートします。旅行会社でツアーを企画していた私ならではの“子連れ”&“ロングステイ”の旅のポイントも満載。次の夏休み、子供も大人も楽しめる家族での冒険旅行はいかがでしょうか。旅行日程は下記の通り。

旅行日程
・1日目 淡路島経由で到着
・2日目 アンパンマン列車乗車&こんぴらさん参り
・3日目 小豆島観光
・4日目 さぬきこどもの国&しろとり動物園
・5日目 四国水族館&岡山・倉敷
・6日目 直島観光

■1日目 淡路島経由で高松のAirbnbに到着

我が家は、多少の距離があっても幼児連れとなるので、融通が利く車で旅する派。今回も東京を出発した後は、神戸で休憩し淡路島経由で高松に入りました。近畿・中国エリアと四国は海を挟むものの距離が近いということを実感。神戸から高松までは約2時間で到着しました。
高松の宿は6連泊となるので、キッチンと洗濯機がある客室がよかったのでAirbnbを利用。ちなみに私は、3泊までならホテルを検討するのですが、それ以上となると外食続きも嫌なので、民泊系を利用することが多いです。

★Airbnbの個人的活用方法は…
3泊程度までの短期旅行の場合には、コンビニが近くにあったり観光地に近いことなどを優先し、ホテルや旅館の宿泊をチョイス。それ以上となると子ども連れの我が家は洗濯をしたり、滞在先に戻って夕食をとったりなど暮らすように滞在をしたいので、Airbnbを選んでいます。一部OTAにもバケーションレンタルなど民泊施設は出てきますが、情報量の多さと貸し主(オーナー)とのやり取りがスムーズかつ、施設数が多いことから、Airbnbをチョイス。ホテルや旅館よりも土日や連休を絡めても、旅行代金に変動が少ないのも魅力です。
今回は4/29~5/5までの6泊7日でGW期間のため少し高くなっていましたが、1室78,000円ほど。GWにホテルで6泊となると10万円以上はすることもあるため、割安に宿泊することができました。

■2日目アンパンマン列車乗車&こんぴらさん

今回の旅の一番の目的は娘が好きなアンパンマンがモチーフのアンパンマン列車に乗車すること(最近はパウ・パトロールのほうが好きになりつつありますが…)。アンパンマン列車とは、アンパンマンの作者やなせたかし氏が高知県出身という縁から、四国各地を巡る計5種類の特急列車のことです。今回は高松に連泊をしているので、高松近辺で乗車できる列車のなかから娘がチョイスした、②の「土讃線あかいアンパンマン列車」と、私が乗ってみたかった「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」の2つに乗車することになりました。アンパンマン列車の詳細については、家族で楽しむ“暮らすように旅する”ロングステイ 渾身の香川&周辺満喫旅 アンパンマン列車編にて詳しく紹介します。アンパンマン列車の合間には、香川の観光の王道、こんぴらさん(金刀比羅宮)参りへ。

こんぴらさん参りは事前の予定では入れていなかったのですが、アンパンマン列車のタイミングからちょうどよくお参りできることに。長い石段を3歳児を連れて往復することが難しそうだったので、私たちは上りは途中の石段をショートカットできる「こんぴら参拝登山シャトル」(片道700円・大人1名、予約人数によりワゴンまたはタクシー)を選択。以前は、飛脚さんが籠に参拝客を乗せて御本宮まで登るサービスもあったそうですが、後継者不足から籠は無くなってしまったそうなので、こんぴらさん参りには「こんぴら参拝登山シャトル」がおすすめです。

金刀比羅宮・御本宮 トラベルズ―編集部撮影

復路はすべて自力で下りましたが、気がつくと足はガクガク。帰りもタクシーにしたほうがよかったかなと思いつつ、にぎやかな参道をのんびりと眺めながら散策。そして、アンパンマントロッコに乗車し高松へ帰りました。

■3日目 フェリーで小豆島観光へ

小豆島、島とは言ってもかなり広く瀬戸内海の島のなかでは淡路島に次いで2位。沖縄・宮古島と同じぐらいの広さです。行きたいところを地図でチェックしてみると、車のほうが圧倒的に便利そうなので、フェリーをチョイス。天気にも恵まれ、とても充実した1日となりました。
今回は高松から日帰りで行ったので、観光ルートは…
高松港 → 池田港 → 瀬戸内国際芸術祭のオブジェ「オリーブのリーゼント」 → 道の駅小豆島オリーブ公園 → 小豆島オリーブ園 → こまめ食堂(昼食) → 銚子渓自然動物園おさるの国 → エンジェルロード → 土庄港 → 高松港
小豆島観光については家族で楽しむ“暮らすように旅する”ロングステイ 渾身の香川&周辺満喫旅 小豆島・直島編にて紹介しています。

■4日目 子連れが喜ぶスポットが多い香川、さぬきこどもの国&しろとり動物園へ

高松に行くことになってからInstagramを中心に子連れスポットについて検索していくと、ユニークな場所がいろいろ。なかでも気になったのは、高松空港に隣接した「さぬきこどもの国」と、高松から車で約1時間の東かがわ市にある「しろとり動物園」。4日目にはその2つを訪ねてみました。

「さぬきこどもの国」は入園料も駐車場無料なのですが、建物全体を使った大型遊具があったり、屋内で遊べるスペースが充実していたり、日本唯一の国産旅客機「YS-11型航空機」の内部見学ができたり、高松を走っていた「ことでん60形62号」の内部を見学できたり、滑走路に隣接しているので大型航空機の離発着が間近で眺められたりなど、親も子どもも楽しめるスポットでした。別料金にはなるものの、プラネタリウムや珍しい形の「おもしろ自転車」のレンタルもあったりなど、1日中いても飽きないほどの充実ぶり。これが関東にあったら、大人1人2,000円ぐらいの入園料がかかるのではないか…と考えてしまいました。

「まだ公園にいたいー!」と叫ぶ娘を車に乗せて次に向かったのは、「しろとり動物園」。コンセプトが、“自由すぎる動物園”。その名の通り、駐車場には早速犬がいてお出迎えしてくれました。園内では、たっぷり野菜や果物が入ったミニバケツ(600円)を購入すると、うさぎやマーラや羊やヤギ、さらにはゾウやキリンにまでエサをあげることができるのです。そのほかにも、手に乗せることができるヒヨコがいたり、ハイタッチしてくれるコツメカワウソがいたりなど、こんなにふれあっていいの!?と思うほどに動物との距離が近い動物園でした。最初は怖がっていた娘も、うさぎのような外観の(実際はネズミの仲間)マーラが気に入ったようで、一生懸命エサをあげていました。

上段:「さぬきこどもの国」、下段「しろとり動物園」 トラベルズー編集部撮影
★そのほか雨天時も楽しめる、高松周辺子連れスポット…
お天気がよかったので、「さぬきこどもの国」と「しろとり動物園」をチョイスしましたが、子連れ旅では雨天時の想定も大切。今回訪ねなかったのですが、雨天時には高松市内の「讃岐おもちゃ美術館」と東かがわ市の「とらまるパペットランド」を計画していました。「讃岐おもちゃ美術館」は、昨年4月にオープンしたばかりで、香川県産のヒノキのおもちゃなど、おもちゃを通して讃岐の文化や伝統工芸に触れられるという体験施設でした。木製のおもちゃが多くあり、乳幼児から楽しめそうな場所です。「とらまるパペットランド」は、人形劇を上演したり、ミニチュアのおとぎの国のようなセットの中で遊べたりと、“日本で唯一の人形劇のテーマパーク”です。

■5日目 四国水族館&岡山・倉敷

SNSで香川旅行を調べると一番に出てくる話題のスポット「四国水族館」も訪ねました。太平洋の黒潮や鳴門海峡の渦潮など、四国の海の中を表現した展示や、イルカショーの目線が他の水族館とは異なり、プールと観覧席の高低差がなく、さらに奥に見える瀬戸内海とも高低差がないので、まるで目の前の海からイルカが飛び出してくるような演出が印象的でした。

また、高松旅行を計画していて驚いたのが、四国と対岸の関西や中国地方との近さ。高松からわずか車で1時間ほどで倉敷に行けることがわかり、午後は倉敷にも足をのばしました。GW後半の初日ということもあり、美観地区は駐車場に停めるのも渋滞するほどの大混雑。目当ての「みっふぃー蔵のきっちん」でミッフィーのパンを購入し、そそくさと後にしました。

■6日目 アートの島・直島は車なしでも観光可

瀬戸内海の島のなかで一番行きたかった直島も訪問。直島は小豆島と比べてコンパクトな島で、私が一番行きたかった「ベネッセアートサイト」のエリアは一般車両通行禁止(宿泊者除く)ということもあり、直島へは車を高松港近くに置いて、車無しで行きました。車があったほうが良かったかな…と思うところもあったのですが、その詳細についてはこちらのStoryにて紹介します。


GW前に「高松に6泊する」ということを友人などに話すと、「6泊もいて何をするのか」と必ず聞かれるほどだったのですが、6泊でも足りないほど高松とその周辺は魅力溢れるエリアでした。実際、早朝から有名なうどん店「山越うどん」や「さか枝うどん」に並んだりなど、朝から夕方まで毎日フル活動。うどん屋さんはどの店も子ども用の食器を用意してくれており、子連れでもうどん巡りを楽しめました。
今回は訪ねられなかった瀬戸内海の島など、高松を拠点に行けるところは多数あり、また時期を変えて訪ねてみたいと思っています。


【関連Story】
家族で楽しむ“暮らすように旅する”ロングステイ 渾身の香川&周辺満喫旅 アンパンマン列車編
家族で楽しむ“暮らすように旅する”ロングステイ 渾身の香川&周辺満喫旅 小豆島・直島編

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Shihoko Akahira:
旅行会社勤務時代には国内・海外旅行のツアーを企画し、添乗員として29か国をアテンド。ワーキングホリデーでカナダの現地ガイド経験や、アメリカ横断旅など海外経験はいろいろな、1児のママ。お気に入りの国はフランス、好きな街は地元・青森。青森のおすすめグルメは、味噌カレー牛乳ラーメン。


※情報は、発行前日の情報をもとにトラベルズー編集部が独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
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