家族で楽しむ“暮らすように旅する”ロングステイ 渾身の香川&周辺満喫旅 アンパンマン列車編

土讃線アンパンマン列車 トラベルズー編集部撮影
土讃線アンパンマン列車 トラベルズー編集部撮影
2023/05/24

旅行会社でツアーを企画していた私が企画した高松6連泊の旅の大まかな日程については、「"アンパンマン"だけではもったいない!家族で楽しむ“暮らすように旅する”ロングステイ 渾身の香川&周辺満喫旅」にて紹介しましたが、そのなかでも娘のなかではメインイベントだった、「アンパンマン列車」について詳細をレポートします。観光列車に乗車するのは初めてだったので、そもそもどうやって予約を取るのか?ということから調べ始めました。


■四国を走る「アンパンマン列車」とは

今回の旅の目的の一つは娘が好きなアンパンマンがモチーフの「アンパンマン列車」に乗車すること。「アンパンマン列車」とは、アンパンマンの作者やなせたかし氏が高知県出身という縁から、四国各地を巡る計5種類の特急列車のことです。5種類それぞれ特徴が異なり、①虹のデザインの「予讃線8000系アンパンマン列車」②赤と黄色2種類が走る「土讃線あかい・きいろいアンパンマン列車」③アンパンマンとばいきんまんの大きな顔が描かれた「予讃線宇和海アンパンマン列車」④車内にキッズスペースがある「ゆうゆうアンパンマンカー」⑤一部窓枠がなく開放的な、白と青の「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」とどれに乗車しようか迷うほどです。

「アンパンマン列車」ポスター トラベルズー編集部撮影

■高松連泊でも乗車できる2列車をチョイス

JR四国では、「アンパンマン列車」に乗車するために、四国を数日かけて旅しながらのモデルコースや、ツアーなども紹介していましたが、いずれも連泊とはならない日程。我が家には車があり、宿は高松と決めていたので、高松に日帰りで戻る必要がありました。そのため、高松近辺で乗車できる「アンパンマン列車」を調べ、そのなかから娘がチョイスした②の「土讃線あかいアンパンマン列車」と、私が乗ってみたかった⑤「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」の2つに乗車することにしました。
JR四国のアンパンマン列車特別ページに掲載されている時刻表とにらめっこして、組み立てた行程は下記。

【往路】
・高松駅     9:04発    JR快速サンポート南風リレー号乗車
・宇多津駅    9:26着 乗り換え
・宇多津駅    9:33発 特急南風3号「土讃線あかいアンパンマン列車」乗車
・琴平駅     9:54着 

【復路】
・琴平駅        13:16発 「瀬戸大橋アンパンマントロッコ4号」乗車
・宇多津駅    13:44着 乗り換え
・宇多津駅    14:11発  JR快速サンポート南風リレー号乗車
・高松駅     14:33着

どちらのアンパンマン列車も30分程度の乗車ですが、3歳児は30分もすれば飽きる生き物。きっと満足するだろうとあえて短い乗車にしました。
ちなみに、高松周辺でアンパンマン列車が停車する沿線の駅には、「宇多津駅」と「多度津駅」があり、行程を組み立てる途中で私は勘違いをし、間違った列車で旅程を組み立てそうになったので、注意してください。
また、それぞれアンパンマン列車の入線タイミングより早めに駅に到着するような予定を組み込むと、焦らず余裕をもって列車の入線タイミングにて写真も撮ることができたのは、思いがけず嬉しいポイントでした。

そして行程が決まればあとは予約をするだけ。発売当日の朝、並んで乗車券を手に入れることができました。

★アンパンマン列車予約方法は…
2つのアンパンマン列車はともにJR西日本のJ-WEST(インターネット)での予約、もしくは最寄りのJRみどりの窓口にて、乗車日の1か月前の10:00から発車時刻30分前まで予約が可能です。私は「アンパンマン列車であること」をきちんと確認したかったので、新宿駅の窓口にて予約をしました。
「土讃線あかい・きいろいアンパンマン列車」の場合は、列車予約時に指定席の予約が必要です。その際「アンパンマンシートで」と希望を伝えないと、列車によってはアンパンマン仕様ではない車両もあるため、注意が必要です。乗車料金とは別に、指定席料金がかかり宇多津~琴平間で1,290円でした。
「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」の場合にも、列車予約時ににグリーン車で予約する必要があります。通常の乗車料金のほかにグリーン車料金がかかり、今回乗車した琴平~宇多津駅区間では780円でした。
切符にはきちんと「アンパンマン列車」との記載がどちらもあったので、事前購入したことで安心感がありました。


■列車だけではなく、高松駅もアンパンマン一色!

JR高松駅には、アンパンマンのガチャガチャがたくさんあるスポット(駅2階)や、アンパンマン弁当も販売するお弁当屋さんの売店(お弁当によっては要事前予約)、アンパンマングッズをたくさん取り扱うキオスクなどがあるので、列車出発時間よりかなり早めに行くことをおすすめします。

また、ホームに入るとアンパンマンのジュース自動販売機や、アンパンマンの駅名オブジェ、アンパンマンのごみ箱、「アンパンマン列車」のポスターなどがあり、アンパンマンミュージアム並みにそこらじゅうがアンパンマンだらけで、子どもも親も大興奮。そこへ「アンパンマン列車」が入線してくるため、列車を待つ子どもたちからは歓声なのか叫び声なのかわからない声が響きまくりました。

子どもより私が興奮したのは、ホームの電光掲示板。ここにもアンパンマンが!! トラベルズー編集部撮影

■座る暇がないほどの見どころが多い車内

高松からは快速列車に乗車し、「土讃線あかいアンパンマン列車」に乗るために宇田津へ。宇田津で少し待つと、お待ちかねの赤い列車がやってきました。アンパンマンだらけの列車に思わず大人も圧倒されます。そして車内はというと、シートにはアンパンマンやばいきんまん、メロンパンナちゃんなど主要キャラクターがシートカバーとなっており、わくわくする車内に。GW前半の2日目ではあったものの、半分以上が空いていたため、指定席で決まっていた席のほかにも、いろんなキャラクターの席に座ってみたりと、子どもを追いかけていると座る暇がないほど。トイレのなかまでアンパンマンがいたり、通路もアンパンマンだらけでBGMもアンパンマンマーチだったりと、全てがアンパンマンでした。

こんぴらさん観光後、午後に乗車した「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」はなんと、窓がないトロッコタイプの座席と室内の座席があり、トロッコ座席の窓下にはかわいらしい木製のアンパンマンがいたり、床の一部がガラス張りとなり透けていて、走行中も線路を見られたりなど、ユニークな工夫がたくさん。それぞれの「アンパンマン列車」は、色ぐらいの違いなのではないかと思っていた予想を裏切る、とても素敵な列車でした。また、トロッコ列車のほうには、土讃線になかった売店が列車内にあり、アンパンマングッズが所狭しと置かれていて、「限定」の文字も多々あり私も欲しくなってしまいました。

写真は左上から時計回りに、土讃線アンパンマン列車車両、アンパンマンシート、車両内トイレ、左下がアンパンマントロッコ号のトロッコ席の様子、車両内の売店、トロッコ列車車両、いずれもトラベルズ―編集部撮影

実際に2つの「アンパンマン列車」に乗ってみて、それぞれの列車の雰囲気の違いなども知れて大満足。30分程度ずつの乗車ですが、親も子どももアトラクションのように楽しむことができました。ほかの3つの「アンパンマン列車」にも乗り、全制覇をしてみるのも楽しそうです。子どもだけではなく家族みんなが楽しめる「アンパンマン列車」。四国を訪ねた際にはぜひ、乗車してみてください。


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Shihoko Akahira:
旅行会社勤務時代には国内・海外旅行のツアーを企画し、添乗員として29か国をアテンド。ワーキングホリデーでカナダの現地ガイド経験や、アメリカ横断旅など海外経験はいろいろな、1児のママ。お気に入りの国はフランス、好きな街は地元・青森。青森のおすすめグルメは、味噌カレー牛乳ラーメン。


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