首都圏からさくっと2時間、山梨「石和温泉」のおすすめ観光
“富士の国”、“ワイン県”、“フルーツ王国”と称され、多彩な魅力に満ちた山梨県。そんな山梨の観光拠点にぴったりなのが、県中央部の甲府盆地に位置する「石和(いさわ)温泉」。首都圏から車で約2時間、中京方面からのアクセスも良好な県内最大規模を誇る人気温泉地です。数年前ですが、実際に旅行した際の記憶と共に、石和温泉のおすすめ観光スポットを紹介します。
■“新日本観光地100選”石和温泉の魅力
まずは石和温泉について。石和温泉は、昭和36年、ぶどう畑から大量の高温温泉が涌いたところから始まったといわれる、比較的新しい温泉地です。 昭和62年に、温泉街として 新日本観光地100選に第3位に選ばれ、現在も山梨県最大規模の温泉地として、長きにわたり親しまれています。
石和温泉の泉質はというと、肌触りが柔らかいアルカリ性単純泉。女性にうれしいすべすべの美肌の湯であるとともに、刺激が少なく子供から高齢者まで安心して堪能できる、幅広い世代にぴったりの温泉です。単純温泉は鎮静効果および疲労回復やストレス解消などの効能があるので、ストレスフルな自粛生活から解放された暁には、すぐにでも浸かりたい泉質の温泉であるといえます。
ともすれば“いしわ”とも読み違えてしまいそうな石和(いさわ)の地名の由来が気になったのは私だけでしょうか。その昔一帯が「石禾(いさわ)郷 」と呼ばれていたからとか、古来よりその地が石→胆沢→井澤→石和と名前を変えてきたからとか、 「石(いし)」の多くある「沢(さわ)」であったからなど諸説あり、一つこれといった答えはないそうですが、いずれにせよ珍しく、素敵な地名ですよね!
■“日本一”に出会えるおすすめ観光スポット
山梨県が誇る様々な“日本一”に出会える観光スポットへ好アクセスであることも石和温泉の魅力です。たとえば、日本一の標高を誇る、世界遺産富士山が見える日帰り温泉「ほったらかし温泉」は、石和温泉より車で約20分。「ほったらかし温泉」には、「あっちの湯」と「こっちの湯」という一度聴いたら忘れられないネーミングの2種のお風呂があり、どちらも晴れた日には富士山や甲府盆地のパノラマ絶景が見渡せます。いまやメディアでも取り上げられ決して“ほったらかし”ではない人気の「ほったらかし温泉」は、石和温泉とセットで訪れたいおすすめの観光スポットです。
桃やぶどうの収穫量が日本一の“フルーツ県”山梨ならではのフルーツ狩りやワイナリー巡りも、これからの時期、石和温泉を訪れたなら体験したい観光のひとつ。たとえば、石和温泉駅から徒歩圏内の「豊玉園」では、夏は桃狩り、秋はぶどう狩りと、季節により異なるフルーツ狩りが楽しめます。
また、山梨は、ワイン生産量もワイナリー数も日本一で、令和元年には「ワイン県」宣言を行っているほどで、とくにぶどう栽培に適した気候の甲府盆地にワイナリーがたくさん集まっています。石和温泉を拠点にドライブがてらワイナリー巡りをするもよし。石和温泉駅から徒歩圏にも「マルス山梨ワイナリー」や「モンデ酒造」があるので、散歩がてら訪れてみてはいかがでしょうか。
数年前の夏に私が石和温泉を訪れた際には、残念ながらワイナリー巡りはしませんでしたが、ほったらかし温泉と桃狩りを体験。ほったらかし温泉では、曇りだったため富士山は見えませんでしたが、眼下に広がるパノラマ絶景は圧巻でした。また、とれたてのジューシーな桃をペロリと6個完食したのも、本場の美味しい桃だったからこそ。もちろん温泉も、宿泊先で何度も堪能しリフレッシュ。山梨のいくつもの魅力が一度に満喫できる「石和温泉」にさくっと出かけてみませんか。
Shino Tanaka:
温泉入浴指導員の資格をもつ2児の母。ライフワークは異文化交流。
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