日本の原風景に癒される旅~長野・安曇野~
みなさんは、再び日常が戻った際に、訪れたい旅行先はありますか。私はというと、心も体もリフレッシュできるような、自然豊かな場所へ行きたいと思っています。そんな折に目に留まったのが、日本有数のわさびの名産地として知られる長野・安曇野。紺碧の空と、雄大な山々が連なる北アルプス、その麓に広がる田園風景。自然のコントラストが美しい、まさに今行きたい理想の地。首都圏からのアクセスも車で約3時間と、遠すぎず近すぎず、ドライブ旅行にも適しています。そんな日本の原風景に出会える長野・安曇野について、少し調べてみました。
■北アルプスを望む“水の郷”、多彩な温泉も
長野中部、商業や観光の中心地である松本市の隣にある安曇野は、国土交通省「水の郷百選」に認定され、また「安曇野のわさび田湧水群」が名水百選に選ばれる“水の郷”。北アルプスからの恵みであるきれいな水を使用したわさびや蕎麦にくわえ、お米、りんご、ワインなどの名産が多数あり。とくに信州ならではの本場の蕎麦に、 本物の生わさびの組み合わせは、想像しただけでも格別です。
気になる温泉ですが、安曇野では、美肌の湯といわれるアルカリ性単純温泉や、奇跡の温泉ともいわれる天然ラドン温など、4つの異なる泉質の湯が愉しめるそうです。さらに、北アルプスのミネラルたっぷりの天然水を沸かした安曇野ならではの湯も含め、日帰り入浴が楽しめる施設が約20軒もあり。いずれにしても、自然いっぱいの環境での湯浴みなら、心身ともにリフレッシュできますね。
■自然と共生する観光スポットが多数
安曇野には自然と共生する魅力的な観光地が多数あることもわかりました。たとえば、「新日本観光百選」にも選出されている、透きとおった湧水とわさびの緑が美しいわさび園。とくに日本最大級の「大王わさび農場」は、 日本一の面積を誇るわさび田ほか、敷地内に様々な施設を備えた一大観光スポットとなっています。
国の登録有形文化財に指定されている西欧教会風の建物と自然との調和が見事な「碌山美術館」も素敵な雰囲気を醸し出しています。日本近代彫刻の父・荻原守衛(碌山)の代表作で重要文化財の「女」を含む、碌山の作品や資料などを展示。木立に覆われた館庭でのんびりするのも◎というクチコミもありました。
安曇野の自然に溶け込んだ守り神「道祖神」巡りも気になります。「道祖神」とは、村の人たちが健康や豊穣などを祈願して彫り上げた彫刻で、古いものは元禄時代に作られ、安曇野はその数日本一の500体以上もあるそうです。男女をモチーフにしたものが多く、中には手を握ったり、抱き合ったりといった仲睦まじいものも。
そのほかにも、長野県産ワインの製造販売をしているぶどう畑が目の前の「安曇野ワイナリー」や、北アルプスと安曇野のパノラマ絶景を望む「長峰山休憩展望台」など、きれいな景色と空気に包まれた観光スポットが盛りだくさんです。
安曇野は、上高地、白馬、黒部といった知名度の高い山岳リゾートへの観光拠点としても申し分のないロケーション。また、市街地でも標高500~700mと、夏の避暑にもぴったり。すぐにでも行きたい、自然豊かな旅先のストックとして、安曇野を心に留めておきたいと思います。
Shino Tanaka:
温泉入浴指導員の資格をもつ2児の母。ライフワークは異文化交流。
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