魅力溢れる東北の旅~大正ロマンの湯の街 山形・銀山温泉~

2021/02/19

大正ロマン漂う山形・銀山温泉の写真ですが、いつみても魅力的ですよね。冬の雪化粧の銀山温泉はまるで絵画ですし、グリーンシーズンの緑を背景にしたレトロな温泉街もまた素敵です。そんなイメージ写真に魅了され憧れ続けた銀山温泉へ、一昨年の夏に行って参りました。実際に訪れて感じたことは、温泉と街、自然の魅力がギュッと凝縮された場所であったこと。記憶を辿りながらその魅力を紹介させていただきます。


■大正ロマンの湯の街「銀山温泉」

大正時代にタイムトリップしたかのような懐かしい街並みが人気の銀山温泉。その名はかつて江戸時代初期の大銀山として栄えた延沢銀山の名称に由来しているそうです。温泉街は非常にコンパクトで端から端まで歩いても5分もかからないほどで、最上川水系の美しく澄んだ銀山川の両岸に十数件の宿がひしめきあうように建っています。宿によっては飲泉も可能という身体の中からも愉しめる上質な温泉も魅力です。


■温泉街散策や足湯が楽しめます

銀山温泉の魅力のひとつが街歩き。ジブリのような世界観の温泉宿がいくつもあり、外観巡りをしているだけでも大正ロマンの雰囲気を味わうことができます。そんなノスタルジックな雰囲気に馴染んだお洒落なカフェやレストラン、土産屋などが数軒、さらに“ハイカラさん”の貸衣装のお店もあり、食事や買い物、貸衣装での街歩きを楽しめます。

また、川沿いには無料の足湯がいくつかあり、それぞれ2~4人ほどの利用にちょうどよいサイズ感でしたので、常識の範囲内の時間での貸切感を愉しめると思います。銀山温泉の源泉温度が60度ほどということもあり、冬はちょうどよい温度で愉しめるかもしれませんが、私が訪れた際には足が長くつけられないほど熱く感じましたので、季節によってはご注意を。


■自然や銀鉱洞跡の散策も楽しめます

山間部にある銀山温泉では、豊かな自然散策はもちろん、文化庁史跡指定となっている銀鉱洞跡の散策も楽しめます。温泉街から徒歩約5分と気軽にアクセスできる距離に、落差20メートルほどの「白銀の滝」があり、滝壺に足をつけてマイナスイオンを直接感じることができるほか、私は滝から先には行かなかったのですが、その先には滝の守り神「滝の不動尊」や夏でもヒンヤリできる「延沢銀山廃坑洞」など見どころ多数の散策コース(所要時間60~90分)がありました。朝の散策やチェックアウト後など、時間に余裕のある方はぜひ。


銀山温泉はイメージ写真以上に、魅力に溢れた温泉でした。次回泊まってみたいと思う素敵な宿ばかりで、また「白銀の滝」の先へも行かずじまいでしたので、是非ともリピートしたいと思っている次第です。どの季節もフォトジェニックで魅力的な銀山温泉を、皆様も是非チェックしてみてください。

 


最新のトラベルズーストーリーはこちら


Shino Tanaka:

温泉入浴指導員の資格あり。ライフワークは異文化交流。


※情報は、発行前日の情報をもとにトラベルズー編集部が独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
※写真はイメージです。

関連情報 もっと見る

人気のページ