オンラインツアー体験記(プラハ編)
どこへも行けずじまいの2021年ゴールデンウィークでしたが、オンラインツアーに参加し、私の心は一時“世界で最も美しい街”プラハにありました!オンラインツアーは旅の代替えにならないという意見もあるなか、今回私が参加したツアーの場合は、オンラインでもまるで現地を旅しているかのような素敵な時間となりましたので、体験記として共有させていただければと思います。
■世界遺産の街プラハをLIVEで体験するオンラインツアー
この度参加したのはTop 20でも紹介履歴のある「みゅう」のオンライン体験ツアー「プラハの王道を歩きながらライブ配信~プラハ城からカレル橋を渡り旧市街へ」。街全体が世界遺産として登録されているプラハの街を日本語ガイドが生中継で案内をする60分。通常であれば観光客で賑わうはずの人気観光地がコロナ禍で閑散としているリアルな雰囲気のなかのオンラインライブ観光となりました。
■ガイドの方の粋なはからいが随所で光っていました
今回のオンラインツアーでは、とくにガイドの方のプラハ情報に関する引き出しの豊富さや、参加者を笑顔にしてくれる粋なはからいが印象に残っています。プラハ城~旧市街まで2キロ以上のルートを実際に歩きながら主要スポットの説明をしてくださったのですが、点在する歴史的建造物や流行りの飲食店、土産屋に至るまで幅広いジャンルの深い知識に敬服いたしました。
(ここからはツアー詳細ネタバレがあります。各回により内容は異なると思いますが、本ツアーにご興味がある方は読み飛ばしてください)。
また、参加者を飽きさせない工夫も光っていました。旬の真っ赤ないちごが並ぶ市場への立ち寄りや、カレル橋での「モルダウの流れ」一部熱唱、橋にある30体の彫像のなかでも人気No1の“願いを叶えてくれる”彫刻へのお願いごとの代行、旧市庁舎「天文時計」のからくり人形ショー開始時間ぴったりの到着など、その進行ぶりはまさにプロ。ツアーが始まる前は“60分集中できるかな…”と少し心配していた部分もあったのですが、ツアーが進むにつれて、どんどんプラハの魅力に引き込まれ、60分があっと言う間に感じたほどです。
スクリーンに映り込む何気ないプラハ市民の日常を垣間見ることができたことも、共感できる部分が多々あり、個人的には一番の収穫です。路面電車で移動するマスク姿のプラハ市民や、シャッター街化している観光名所の路地で世間話をしている地元の方の様子などは、いまの日本にも通ずるものがあるなと感じたり。また、ガイドの方以外は全員無視して渡っていた赤信号の様子はとてもシュールで、思わずクスっと笑ってしまったほどでした。
海外への旅がし難い状況が続きそうですが、今回の体験がとても良かったので、しばらくは誰にも気兼ねせず自由に行けるオンラインツアーにて、旅を楽しみ、世界のいまを見てみたいなと思う今日この頃です。
Shino Tanaka:
温泉入浴指導員の資格あり。ライフワークは異文化交流。
※情報は、発行前日の情報をもとにトラベルズー編集部が独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
※写真はイメージです。