民泊とホテル活用術 今日はどこに泊まる?
話題の民泊に次々にオープンする高級ホテル…いまや旅のスタイルや選択肢は広がるばかり。私の場合、ここ最近はどうしても自分に合ったスケジュールを組みたいのと一人旅にはまったこともあり、航空券だけ予約してほとんど民泊を利用するスタイルがすっかり定着しました。宿泊先によって全く違った体験が待っているのが民泊の醍醐味であるものの、良くも悪くもやっぱりホテルとは異なるのが事実。そこで今回は実際に体験して感じたメリットやデメリットについて迫りたいと思います。
圧倒的なコストパフォーマンスの民泊
都会はロサンゼルスから車も走っていない秘境リゾートまで利用しましたが、どれもこの立地や設備だとホテルなら倍はかかるだろうと思うような部屋ばかり。エアコンやWi-Fiなどの条件を指定したり、実際に宿泊したゲストの口コミを参考にしたりして決めるので、「思っていたのと違う!」という印象はいまだ受けたことがありません。とくに1日留守にしていてホテルには寝に帰るだけのような人なら、民泊が圧倒的に経済的。何泊もすればその差は歴然です。 (C) Yuina Kajiwara 以下同
移動手段や時間が限られているなら断然ホテル
なぜなら見つけるのが大変だから。そう、ヨーロッパの街ではこんな風にまるで迷路の路地に宿泊先があることも。しかも道中は石畳の階段や坂が、荷物を抱える旅人を容赦なく襲います。ホテルのようにわかりやすい看板はおろか、どの建物も同じに見えてくる…。小さな街ではストリートネームすらないことも。「はあ、あの中心地のホテルにすればよかった。」長時間の移動で疲れているときにそう思いました。もはやエレベーターでフロアまで行き、ホテルのカードキーでさっそうと部屋に入るいつかの自分の姿すら思い出してきます。場所によっては荷物の量やスケジュール、自分の体力に合わせて念入りな下調べがマスト。
クロアチアのプリトヴィッツェ国立公園に行ったときのこと。その日は時短のため前日から公園内のホテルに宿泊することに。これが大正解でした。夕方並ばずにチケットを購入して閉園ぎりぎりまで散策、チケットはホテルのフロントに言えばスタンプを押してくれるので、翌日再購入の必要もなく1日分のチケットでOK。翌朝も早いうちにハイキングを開始できるので、人でごった返す夏のハイシーズンでもこの静けさ! これは“オフィシャルホテル”宿泊者だけの特権といえます。
民泊だからこその魅力!ホテルにはないあれこれ
「泳ぐにはあっちにいいビーチがあるよ!」「タオルいる?」「おすすめのレストランはここ!」といった、ガイドブックより何より役立つローカル生の声。到着時間に合わせてバス停で待っててくれた優しいホストも。
一口に民泊といってもそのスタイルは多彩なもの。プライバシー重視の1棟ヴィラタイプでのんびり過ごしたり、共有キッチンのホステル要素が強い施設でホストや他のゲストと一緒にご飯やお酒をともにしたりと実にさまざま。ホストはチェックインの時だけといった場合もあれば、ホームステイのように家族が温かく迎え入れてくれることも。自分に合った宿を見つけるのも楽しみのひとつです。ここで少し、お気に入りのひとときをご紹介。
これらはホテルに宿泊していたらできなかったこと。ときに不便な思いをしても、これだから民泊はやめられません。次はどこでどんな体験が待っているのか、未知の世界と新たな出会いに今からドキドキわくわく。状況に応じてホテルにお世話になりつつ、これからもまだまだその魅力を検証していきたいと思います。
※情報は、発行前日の情報をもとにトラベルズー編集部が独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。