離島も攻略済みの旅プロが教える、ハワイ諸島巡りのコツ

2020/02/03

ハワイ好きのトラベルズーメンバーのみなさま、オアフ島以外の島に行ったことはありますか?日本からハワイへの渡航者のうち9割がオアフ島への訪問で、離島へは1割しか訪れてない…なんて話も。それはもったいない!ハワイの離島には、ホノルルではできない体験や見られない景色がいっぱいあるんです。トラベルズーメンバーのみなさまにも、ぜひ離島へ足を延ばしてほしい!

ということで、元旅行会社のハワイ離島エリア担当が、実際に何度も訪れたからこそわかる、各離島の魅力と訪問のコツを伝授します。

■初級編■ハワイ島

ハワイ諸島のなかで最も大きいのがハワイ島。日本からはJALとハワイアン航空が直行便を運航しているので、私たちにとって一番身近な離島です。ずばり、ハワイ島を一言で表すと「真っ黒」。火山から流れた溶岩が見渡す限りに広がり、黒い大地の向こうに真っ青な海が広がる壮大な景色を見ると、ハワイのイメージががらっと変わるはず。オアフ島リピーターにこそ見てほしい景色です。

もう1つ欠かせないのが星空観測。マウナケア山は冬には雪も積もるほどの標高!世界11か国の天文台が設置され、日本のすばる望遠鏡も。でも、個人で行くのはとっても難しい場所…。中腹まではレンタカーで行けますが、その先は4WD必須。それでも舗装されていない道路はスリップの危険が高く、ツアー参加が安全です。そうなると、ハワイ島を訪問するのにベストなプランは「宿泊付き」。オアフ島からの日帰りツアーも催行されていますが、ハワイ島の魅力を存分に満喫するには少し物足りない感があります。

ハワイ島はホテルも豊富で、3つ星ホテルから名門“フォーシーズンズ”、日本人にもお馴染み“シェラトン”“ヒルトン”まで揃っており、予算や滞在スタイルに合わせて選べます。また、ハワイ島直行便を利用した場合、入国審査の時間がホノルルと比べて圧倒的に短いのもポイント…!

■中級編■マウイ島

ハワイ島の次にメジャーなのがマウイ島。マウイ島の観光スポットといえばハレアカラ山で、「半神半人マウイがハレアカラ山頂で太陽を捕まえた」という伝説はディズニー映画にも用いられています。サンライズやサンセット観賞がメジャーですが、こちらも個人で行くにはハードルが少し高め…。入山には事前に許可証を取得する必要があり、ツアー参加の方が楽に訪れることができます。

マウイ島訪問のベストなプランも「宿泊付き」ですが、その理由は観光以外にもう1つ。マウイ島の魅力は充実したホテル施設。ハワイ島と違って砂浜のビーチが多いマウイ島には、オンザビーチのホテルが建ち並びます。どのホテルもワイキキでは考えられないほど敷地が広大で、エリアがいくつもあるプールにウォータースライダー、ビーチもそのまま行き来でき、レストランも豊富。なかにはフラミンゴが生息しているホテルも!マウイ島に行くなら、ホテル内だけでのんびり過ごす日を作るのもおすすめです。また、追加でもう1つ魅力を紹介するなら、ショッピングセンターやアウトレットも整備されているのも女性にとっては大事なポイントです!

なお、マウイ島へ行くにはホノルル乗継ぎ以外に、ハワイ島乗継ぎなんて手段も。ハワイアン航空のコナ直行便運航日に限りますが、この手を使えば入国審査の時間も短縮でき、場合によってはお値段も抑え目…!航空券を個人で手配する派の人はこの手を使うのもありですね。

■番外編■ラナイ島・モロカイ島

なかなか馴染みのないこの2島、どちらも古代ハワイアンの雰囲気に触れられる貴重な島ですが、ホテルの数は少なめ。とくにラナイ島は“フォーシーズンズ”のみ。最高に贅沢な滞在ができること請け合いなのですが、正直お値段がかなり張ります…。そのため、まず雰囲気だけでも!という人には、「マウイ島からの日帰り訪問」がベスト。両島ともマウイ島からフェリーで1時間前後なので、マウイ島を訪れた際にはぜひ行程に組み込んでみてはいかがでしょうか。

■上級編■カウアイ島

ホノルルから約40分のフライトで到着するカウアイ島は、別名“ガーデンアイランド”。海はもちろん、緑に囲まれた大自然が魅力の島で、多くのハリウッド映画のロケ地にもなっています。そのダイナミックな自然を感じたいなら、見るべきはナパリコースト。ハワイ諸島のなかで1番初めに誕生したといわれるカウアイ島ならではの、雨風や隆起で作り上げられた断崖絶壁が広がります。また、“太平洋のグランドキャニオン”と呼ばれるワイメア渓谷もぜひ訪れてほしいスポット。

とはいえ、カウアイ島はそこまで大きな島ではなく、整備されている道も限られているため、行きたいスポットが明確なら「オアフ島からの日帰り訪問」でも十分楽しめると言えます。日帰りの場合、ツアーに参加するか、個人で国内線とレンタカーを手配するか、2つの方法があります。車の運転に自信がない人や「そもそもハワイ自体が初めて」という人はツアーが吉ですが、そうでないなら自由度が高い個人手配がおすすめ。私は個人手配で日帰りでカウアイ島を訪れましたが、日帰りツアーに参加した場合の3分の1程度の料金で行くことができました。もちろん、“シェラトン”“マリオット”など素敵なホテルもあるので、時間とお金に余裕があれば「宿泊」なら更に楽しめます。

ワイキキで事足りる、なんて言わないで!

ハワイ諸島は、それぞれの島の成り立ちも、生まれた時代も違うからこそ、行く先々で全く異なる景色を楽しむことができます。オアフ島だけがハワイだと思っている人、まだまだです!ぜひまだ見ぬハワイに出会いに、離島へ出かけてみてはいかがでしょうか。


Yui Odagiri:
元ハワイ担当の業界通で唯一の20代。趣味は、音楽(ブルーノマーズ)、ディズニーのぬいぐるみに囲まれて寝る事。


※情報は、発行前日の情報をもとにトラベルズー編集部が独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
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