マイクロツーリズム体験レポ 地元の魅力再発見~千葉編~

“マイクロツーリズム”とは、自宅から1~2時間程度の地元や近場で観光を楽しむこと。コロナ禍の影響で新たに生まれた旅のスタイルで、長距離移動を避けて感染拡大を防ぎながら、地域の魅力を再発見しようという思いで星野リゾートが提唱しました。
そこで、私もこの新たなトレンドに乗っかり地元・千葉県を旅してみることに。行先は房総半島、小学生の頃は毎年家族で訪れていたものの、その時以来の訪問です。このマイクロツーリズムを通じて改めて感じた千葉の魅力を、千葉県民がリポートします。
■房総半島をドライブでぐるっと1泊2日の旅
行程は房総半島をぐるっと1周するようなコース。1日目はマザー牧場から鴨川まで半島を横断しましたが、その所要時間は1時間ほど。今回は中間にある濃溝の滝に寄ったので、それぞれの区間は30分ほどのドライブで目的地に到着でき、あまり車を運転し慣れていない私でも無理のない距離でした。
2日目は鴨川シーワールドを楽しんだあと、海沿いのドライブを楽しみながら館山までひとっ走り。こちらも下道で1時間ほどでした。房総半島には内房と外房があり、それぞれに観光スポットが点在していますが、意外と短い所要時間で周遊できてしまうのも魅力ですね。
1日目
①マザー牧場
―車で約30分―
②濃溝の滝
―車で約25分―
③ホテル(鴨川ヒルズリゾートホテル)
2日目
③ホテル
―車で約10分ー
④鴨川シーワールド
―車で約1時間ー
⑤館山エリア
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■花と動物たちのエンターテイメントファーム マザー牧場
マザー牧場といえば、動物たちとの触れ合いやソフトクリームのイメージが強いですが、大人におすすめなのが花。有名なのは春の菜の花ですが、1~9月頃と1年の大半の期間は様々な花を観賞することができます。私が訪れた9月(夏の時期)に花畑を彩るのは、ピンクのペチュニア「桃色吐息」。下の写真は私が実際に撮影したものですが、花のピンクと青空、そして木々の緑のコントラストがとっても美しいですよね!花以外にも、自然豊かな牧場内は散策しているだけで清々しい気分に。見晴らしもよく、春や秋の気候が気持ちいい時期はお散歩するのも楽しいなと感じました。この解放感や自然のなかで過ごす気持ちよさは、小学生のころでは感じなかったマザー牧場の魅力。新たな発見となりました。
もちろん、動物たちとの触れ合いやソフトクリームも欠かしません!可愛い動物たちに癒され、ついつい写真を撮る手が止まりませんでした。ソフトクリームをはじめとした牧場グルメも堪能し、充実したマザー牧場観光となりました。
■清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)
ここは数年前から「まるでジブリの世界みたい」とSNSを中心に盛り上がっている場所で、昔は知る人ぞ知るスポットでしたが、今では観光バスも出入りする人気観光地。洞窟の間から差し込む光が水面に反射してできるハート模様がSNSで話題を集めましたが、実はこの光景が見られるのは3~4月や9~10月の早朝。今回は見ることができませんでしたが、普段の姿でも十分幻想的で素敵ですよね!
なお、この場所は「清水渓流広場」「濃溝の滝」「亀岩の洞窟」「幸運の鐘」など様々な名称で呼ばれています。インターネットやカーナビで調べるときは注意が必要です。
■鴨川ヒルズリゾートホテル
今回の滞在先は、①部屋から海が見えること ②Go To Travelキャンペーンの対象であること ③温泉があること を条件に探し、『鴨川ヒルズリゾートホテル』を予約しました。ここは全室オーシャンビューで高台からの景色を楽しむことができます。太平洋を一望する天然温泉の大浴場もあります。初めて訪れたホテルでしたが、海を眺めながらのんびりと過ごすことができました。
■水族館テーマパーク 鴨川シーワールド
鴨川シーワールドで絶対に外せないのはシャチ!日本でシャチに会える水族館は現在2か所のみ(鴨川シーワールドと名古屋港水族館)ですが、特に鴨川シーワールドは日本でのシャチの飼育やショーの先駆けとして有名です。ショーの内容も年々変化しており、ここ数年は動画投稿サイトやSNS上で“シャチのダイナミックな水しぶき”が注目を集めています。これはぜひ皆さんにも見ていただきたい!トラベルズーのInstagramにも投稿しているので、ぜひチェックしてみてください。
また、シャチ以外にもイルカやベルーガ、アシカなど様々な海の生き物たちに出会うことができます。こちらは“白イルカ”ことベルーガのショーの様子。真っ白な身体とぷにぷにしてそうな身体がとっても可愛いですよね!日本ではベルーガに会える水族館も数えるほどしかなく、貴重な存在です。
■ヨーロッパ調の街並みが続く館山
海岸にはヤシの木が並び、白い壁にオレンジ色の屋根瓦が特徴的な館山駅舎など、どこか南ヨーロッパのような雰囲気が漂っている館山。駅舎以外にもヨーロッパ調の建物が並び、海岸線をドライブしているだけでも海外リゾートに訪れたような気分を味わえる一方で、懐かしさを覚えるような里見城下町の名残を伝える和風の街並みも残っています。海を一望する高級リゾートホテルから温泉旅館まで宿泊施設も豊富で、滞在スタイルの好みに応じて館山を楽しむことができます。
私は今回滞在する時間は確保できませんでしたが、波の穏やかな内房の海を眺めながら癒されることができました。
■地元・千葉愛が深まった思い出深い旅になりました
子どものころは気付かなかったマザー牧場の自然の豊かさや、初めて訪れたスポットやホテル、改めて感じた鴨シーの偉大さ、思い出の景色を見られた館山。改めて千葉の魅力を感じ、地元愛が強くなった旅でした!そして、ここ数年は海外旅行ばかりだった私ですが、日本国内のいろんな地方を訪れてみていなと思いました。
みなさんもこの機会に改めて地元や懐かしい場所を旅してみると、新たな魅力にも気付けるのではないでしょうか。ぜひ旅の最新トレンド・マイクロツーリズムを楽しんでみてください!
Yui Odagiri:
元旅行会社ハワイ担当の業界通。趣味は、音楽鑑賞とディズニー。ブルーノマーズとミッキーを求めて海外に飛ぶことも。
※情報は、発行前日の情報をもとにトラベルズー編集部が独自にリサーチしたものであり、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
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