世界が認めた「星空保護区」日本第2号は東京都に
「星空保護区」とは、光害の影響のない暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取り組みを称える制度のこと。アメリカに本部を置く国際ダークスカイ協会が認定をおこなっており、星空の美しさだけでなく屋外照明の基準や地域での光害に関する教育啓発活動など、厳しい項目をクリアする必要があります。
この「星空保護区」に2018年日本で初めて認められたのが沖縄・西表石垣国立公園ですが、2020年12月には東京都・神津島も続いて認定されました。離島とはいえ、東京都が日本で2か所目に選ばれるとは驚きですよね。東京都心から飛行機で約45分、高速ジェット船で約4時間でアクセスできる神津島には、どんな魅力があるのでしょうか?
■神津島の魅力①星空観察
今回「星空保護区」に認定されたことからもわかる通り、神津島観光で欠かせないのは星空観察。島全域が「星空保護区」となっており、島のどこからでも満天の夜空を楽しむことができます。観測できる星や星座も多様で、例えば水平線ぎりぎりに南中するため都心では見つけにくく、“奇跡の星”とも言われている「カノープス」も神津島なら見ることができます。年間を通して星空ガイドによる観察会も開催されているので、参加してみるとさらに星空観察を楽しめるはず。
■神津島の魅力②マリンアクティビティ
透明度の高い海に囲まれている神津島では、ダイビングや海水浴、釣りなどのマリンアクティビティがたっぷり楽しめます。ダイビングではウミガメにも出会うこともでき、伊豆諸島で唯一ナイトダイブも可能。海水浴場として人気なのが赤崎遊歩道で、全長約500mの木造遊歩道が架かる入り江でシュノーケルを楽しめます。飛び込み台もあるので、勇気のある人はぜひチャレンジしてみては?
■神津島の魅力③史跡
伊豆諸島の神々が集まったとされる神津島には、自然だけでなく神話や信仰にまつわる史跡も多数。漁港の上にある物忌奈命神社は、神津島の開祖が祀られており、この父親は出雲の神話「国譲り」にも登場するとか。また、江戸時代に百か所の霊場巡りをすれば願いが叶う・ご利益が得られるとして知られた百観音めぐりの「うつし巡礼」ができる神津百観音もあり、100基の石塔を巡ってみるのも面白いかもしれません。
■神津島へのアクセスは?
東京都とは思えないような大自然が広がる神津島ですが、飛行機なら約45分でアクセス可能で、運賃は往復割引で3万円ほど。また、高速ジェット船なら都心から4時間以内でアクセスでき、こちらは往復で2万円弱で、宿泊も付いたパッケージツアーなども出ているので気軽に予約することができます。
【飛行機を利用する場合】
東京・調布飛行場より約45分
【船を利用する場合】
東京・竹芝桟橋ターミナルより、高速ジェット船で約3時間45分、または大型夜行客船で約12時間
静岡・熱海港より、高速ジェット船で約2時間
東京都とは思えないような満天の夜空を見上げ、美しい海や動植物に出逢える神津島、ぜひ次の旅行先の候補にしてみてはいかがでしょうか。
※2021年1月現在、来島にあたりガイドラインが設けられており、宿泊先のない方の来島禁止など注意事項があります。詳しくは神津島村・神津島観光協会のホームページなどを確認してください。
Yui Odagiri:
元旅行会社ハワイ担当の業界通。趣味は、音楽鑑賞とディズニー。ブルーノマーズとミッキーを求めて海外に飛ぶことも。
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