リゾートワークをするなら軽井沢!最新コワーキングスペース 実録体験記
年に2回は訪ねるほど、軽井沢が大好きな私。サウナ付きのコワーキングスペースやホテルのラウンジなど、仕事内容に合わせて好きな場所でテレワークをすると、ちょっとした非日常感が味わえることに気がつきました。テレワークをいろいろな場所で試しているなか、軽井沢にリモートワーカー向けの施設があることを知り、実際に体験をしてきたので詳細についてリアルにお伝えしていきます。
■ 1日8.5時間で3,000円…!? コスパ抜群のコワーキングスペース
「避暑地」「別荘」「リゾート」など軽井沢と聞くとさまざまなイメージが湧くかと思いますが、実は軽井沢は数年前から「リゾートテレワーク拠点」として注目され始めています。東京駅から新幹線で約60分と、自然があふれる身近なリゾートでありながら、仕事環境が整っており、ちょっとした旅行気分も味わえることから旅好きには最適な場所なのです!
そんな軽井沢には「軽井沢リゾートテレワーク協会」があり、軽井沢町内のテレワーク向け施設が25以上加入しているそうなのですが、そのなかで一番気になったのは、今回紹介する「232 Work&Hotel」。軽井沢駅から徒歩約5分、旧軽井沢銀座まで徒歩約15分とアクセス抜群なだけではなく、1日8.5時間の滞在で3,000円と、軽井沢とは思えない破格の金額設定なのでこれは必見!と思い、早速8月に体験をしてきました。ドロップイン(1日利用または時間単位で利用するプラン)に必要な会員手続き、仕事環境、サービスなど詳細をレポートします。
まずコワーキングスペースを利用するまでの流れは、とても簡単。フロントで身分証明書(運転免許証、保険証、マイナンバーカードなど)を提示し、初回のみタブレットにて名前と電話番号を記入。料金は前払い制で、支払いはクレジットカードまたはPayPayなどキャッシュレスに対応していました。コワーキングスペースは完全キャッシュレスの場所も増えているため、キャッシュレス派の私としては嬉しいのですが、現金派の人は要注意。
さて気になる料金ですが、半日(4時間)1,500円で延長1時間毎に追加料金500円、丸1日滞在の場合は8.5時間で3,000円とコスパが抜群です。平均すると都内だとだいたい半日利用で2,000円~3,000円、1日利用だと4,000円~5,000円程度ほどですが、ドロップインだと割高になったり、お手頃な価格かと思いきや初回登録料として追加で5,000円ほどかかるなどハードルが高く、8.5時間で3,000円というこの価格には大満足!退出時に都度手続きが必要な施設もあるのですが、途中退出も可能で自由にランチを食べに行ったり散歩したりもできるのが、せっかちな私には最高でした。
■都内に負けない快適なワークスペースに大満足
気になる施設についてですが、さまざまなスペースがあり会議室やレンタルオフィスなど一部を除いて追加料金不要で利用ができます。中央にあるワークスペースはエリアや席により多少異なる部分もあるのですが、少しオープンな場所もあれば仕切りがあるスペースもあり、図書館のように作業に没頭することも可能です。無料で使える電話ブースも2室あるので、ちょっとした会議や電話にも集中できます。
テーブルやデスクも広々としておりWi-Fi速度も快適なのですが、何より驚いたのがこの充電スペース。
なんと、私が利用した席では最大6台の充電が同時にできました...!全ての席に6台分が設置されているわけではないのですが、ほかのワークスペースでも最低2台は同時に充電できる仕様になっており、コンセントの心配は皆無。
「せっかく軽井沢に来たなら自然を楽しみながら仕事がしたい」と考えたときには、テラススペースがおすすめ。こちらももちろん追加料金不要で利用できるので、気分転換も兼ねてちょっとした非日常が味わえそうですね。当日は8月にもかかわらず30度を切っていたので、避暑地・軽井沢ならではの快適な時間を過ごすことができました。
■蛇口から炭酸水!? やりすぎなぐらいがちょうど良い
次に、コワーキングスペースで個人的に注目のポイントであるフリードリンクについても紹介します。オーダーメイドのキッチンとのことで、おしゃれすぎてビックリ。IH調理器やオーブン、食器洗浄機まで完備されイベント時には調理も可能。月額利用者用のシェアキッチンとしても利用されているようで、ドリンクもここから自由に選べます。コーヒーマシンも完備され素晴らしいなと思っていたところ、さらに驚いたのがなんと、2種類の炭酸水(強炭酸・弱炭酸)が蛇口から出てくるというサービス…!
旅行好きの私は、熊本の“蛇口から天然水”、愛媛の“蛇口からみかんジュース”、沖縄の“蛇口から泡盛”と「蛇口から○○シリーズ」はそれなりに体験してきたつもりなのですが、まさか軽井沢で蛇口から炭酸水に出会えるとは思ってもみませんでした。
■モーニングやランチにも手を抜くな!! 美食の街で出会えるコスパ抜群な店
大好きな軽井沢に来たら一番楽しみなのは、やっぱり食事。仕事の前後や合間にぜひ美食の街・軽井沢でお気に入りの店を見つけましょう。
「232 Work&Hotel」の営業開始は9:30ですが、少し早起きして8時過ぎに到着する新幹線で軽井沢へ。軽井沢は美味しいモーニングを提供する店も多くあるのですが、軽井沢駅周辺の場合、9:00ごろからオープンする店も多いなか、「ブロンコ」は8:00から営業しており、駅から徒歩約8分とアクセス至便。創業から40年以上の老舗喫茶店です。テイクアウトも可能な店の名物は焼きたてクレープですが、喫茶店らしいサイフォン式で丁寧に淹れる香り高いコーヒーと厚切りトーストのモーニングもおすすめです。
このボリューム感でドリンクが付いて950円とコスパも抜群。Googleマップでは138件のクチコミがあり4.6(8/16現在)という高評価で、観光客だけではなく、地元住民にも人気の様子で“間違いなし”。紹介したコワーキングスペース「232 Work&Hotel」までも徒歩約3分と、仕事前の腹ごしらえはばっちりです。
仕事もひと段落し、おなかが空いてきたら散歩がてらランチに出かけましょう。イタリアン、中華、フレンチなど選びきれないほど美味しいレストランがありますが、今回は軽井沢在住の知人がおすすめしてくれたボリューム満点の洋食屋「うさぎの森」をチョイス。知る人ぞ知る洋食屋という雰囲気で、常連が多い印象でした。
選んだメニューは、ランチタイムサービス(11:30~14:00)限定の日替わり「ハンバーグ定食」。このボリューム、しかもご飯大盛りが無料で、軽井沢であることを忘れる価格の980円!ハンバーグは手作り感満点で濃厚な味わいながら、ソースが重すぎない絶妙なバランス。セットのサラダは新鮮で大満足でした。都内であれば、1,200円ほど?軽井沢のほかの店であれば1,500円ほど?と感じるクオリティで、コスパも完璧。
せっかく軽井沢に来たのであれば、軽井沢土産を買って帰るのもおすすめ。定番の「沢屋」のジャム、「よなよなエール」などのクラフトビールもおすすめですが、今回は軽井沢駅前にある「茜屋珈琲店」で豆を買って帰ることに。老舗喫茶店である茜屋珈琲店は作家や財界人も足しげく通うといわれる、軽井沢通の間で人気がある喫茶店です。
普段は自宅で仕事をすることが大半なので、出かけたときには土産としてコーヒー豆を買って帰るのがマイブーム。バリスタに味の好みを伝え、自分に合った豆を紹介してもらいながら抽出時間やポイントを簡単に教えてもらい、自宅でハンドドリップを楽しんでいます。
今回「232 Work&Hotel」でリモートワークを体験しましたが、定期的に通いたいくなってしまうほどおすすめの場所でした。都内在住の私はたまに自然が恋しくなりますが、都会の喧騒から離れた軽井沢は、仕事が快適にできつつプチ旅行気分が味わえることがわかったので、私のサードプレイスとなること間違いなしです。軽井沢ではこのようなコワーキングスペースが年々増えてきているので、これからも定期的に体験しレポートをしていきたいと思うのでお楽しみに。
Yoichi Taguchi:
福岡と軽井沢を愛する東京の下町出身の一児のパパ。自転車で東京~名古屋、ヒッチハイクで日本最北端の宗谷岬と本土最南端の佐多岬に行った経験あり。バックパッカー時代を含め世界約20か国を巡るほどの海外旅行好き。半分趣味で週末に訪日外国人に地元の飲食店を紹介するローカルツアーガイド経験もあり、プライベートで外国人の友達と定期的に飲みに行く等定期的な国際交流は習慣。グルメ旅、サウナ旅、JALのどこかにマイル、理想のコワーキング巡り等好奇心が爆発しそうな今日この頃。今一番興味があるのはアート旅で、最近面白かったのは21_21 DESIGN SIGHTが開催していた「ルール展」。