「中軽井沢を制する者が軽井沢を制す」 "軽井沢依存症"が教えるローカルスポット 3選
リモートワークがしやすいこともあり、今年は既に6回目の訪問。以前のStoryにて紹介した旧軽井沢銀座もおすすめですが、今回紹介するのは軽井沢駅から電車で約4分と近い中軽井沢駅周辺。軽井沢駅周辺や旧軽井沢銀座よりもいい意味で田舎っぽさが強く、ゆっくりしたい人や賑やかな雰囲気とは異なる軽井沢の一面を見たい人には特におすすめです。
■中軽井沢駅から歩いて5分!テラス席で優雅なモーニングを
軽井沢駅周辺と比較し、中軽井沢駅周辺で圧倒的に少ないものは、朝早くから営業している飲食店。そんなときは中軽井沢駅から徒歩約5分とアクセスが抜群の「Cafe Sucre innocent coffee(カフェシュクレ イノセントコーヒー)」がおすすめです。もともとは1998年に東京の曳舟で珈琲豆・輸入食品・輸入雑貨としてスタートし、2015年スペシャルティデカフェに特化したブランド「innocent coffee」の立ち上げと同年に中軽井沢に軽井沢焙煎所とカフェスペースを新設し、「Cafe Sucre innocent coffee」が出来たそうです。オーナー自身の経験から、安心安全と美味しいを両立させる“我慢して飲むデカフェ”から“美味しいデカフェ”へ、という理念の基作られたブランドです。朝8:00から営業しており、晴れた日はテラス席を選び、有意義なモーニングを過ごせます。今回注文した単品トーストは1952年に東京の墨田区で営業を開始した、地元民に今もなお愛される「かめパン」を使用。高級砂糖として有名な和三盆も使っている為、シンプルでありながら一味違った贅沢を感じることができます。
■観葉植物に囲まれて非日常的な空間でテレワークを
次に訪ねたのは、観葉植物に囲まれながらテレワークができるコワーキングスペースで、以前から気になっていた中軽井沢駅から徒歩約3分の場所にある『LuLu Grass-ルルグラス-』。印象的だったのは、店内に想像以上に観葉植物があること。天井までびっしりと植物が吊るされているほどで、季節ごとにレイアウトや店頭の商品が変わるそうです。営業時間は10:00~17:00で、料金体系は1時間550円(消費税込)と気軽に使えるうえに途中外出も可能で、有難いことに外出時は利用時間にカウントされませんでした。緑に囲まれた場所で仕事をしたいと言う願望はありつつも、アクセスが悪かったり通信環境が整っていなかったり…ということも多いのが難点。「LuLu Grass-ルルグラス」では各席に充電スペースがあり、通信速度も含めWeb会議も問題なくでき、おしゃれなカフェ感覚で利用したい女性に特におすすめです。一番驚いたのは、飲食の持ち込みが自由な点。都内のコワーキングスペースと比較すると、珍しい点です。いくつか軽井沢のコワーキングスペースを訪れて感じたのは、自由度が高く、気軽に利用がしやすく空いた時間に好きなタイミングで使えることが魅力に感じました。
■軽井沢で蕎麦と聞いたらまずは「かぎもとや」を思い出して
友人から「軽井沢で蕎麦を食べたいんだけど、どこがおすすめ?」と聞かれたら必ず案内するのが中軽井沢駅から徒歩約1分とほぼ駅前に位置する「かぎもとや」。創業はなんと明治3年(1870年)と、150年以上の老舗蕎麦屋。軽井沢はほかにも、「クルミだれ」でそばが食べられるお店として有名な「川上庵」や、信濃追分にある特徴的な細切りの蕎麦だけでなく寿司や和食まで絶品の居酒屋「ささくら」などありますが、軽井沢で10店舗ほど蕎麦巡りをして最終的に辿り着いたのが、「かぎもとや」です。特徴はインパクトもある平太の蕎麦で、のど越しを楽しむというより、噛みごたえやそばの香りを楽しめるところ。蕎麦らしい細麺でのど越しを楽しむのもいいですが、この独特な噛む食感はやみつきになります。地元住民だけではなく、県外から軽井沢を訪ねる別荘所有者やゴルフ好きからの人気が高く、頻繁に行きたくなる中毒性の高い店です。蕎麦だけだと物足りない場合には、季節によって食材が変わる天ぷらもおすすめ。特に写真にもある茄子の天ぷらは絶品です。
番外編としてここからはサウナ好きに向け教えたいのが、中軽井沢には星野リゾートが手掛けている「トンボの湯」があること。個人的に軽井沢の唯一の課題と思っているのが、気軽に入れるサウナがないこと…。 そんな悩みを解決してくれるのが、トンボの湯です。全ての浴槽が源泉かけ流しなので、温泉好きも満足できると思います。しかも森に囲まれた森林浴とサウナ好きには最高の水風呂が10~15度(水風呂が外にあり季節により温度が変わります)と贅沢なサウナ体験も同時に可能です。
頻繁に訪ねても、なぜ軽井沢は飽きないのかと考え、自分なりに気が付いたのは伝統と最先端の両立ができている点。リモートワーカーが不自由なく楽しみながら仕事ができる一方で、昔から続く老舗の飲食店が長く愛されているなど、外の世界も積極的に受け入れながら守るべきところは守る、このメリハリが軽井沢の個性なのかなと思います。これからもローカルな軽井沢情報を届けていく予定なので、お楽しみに。
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Yoichi Taguchi:
福岡と軽井沢を愛する東京の下町出身の一児のパパ。自転車で東京~名古屋、ヒッチハイクで日本最北端の宗谷岬と本土最南端の佐多岬に行った経験あり。バックパッカー時代を含め世界約20か国を巡るほどの海外旅行好き。半分趣味で週末に訪日外国人に地元の飲食店を紹介するローカルツアーガイド経験もあり、プライベートで外国人の友達と定期的に飲みに行く等国際交流は習慣。グルメ旅、サウナ旅、JALのどこかにマイル、理想のコワーキング巡り等好奇心が爆発しそうな今日この頃。今一番興味があるのはアート旅で、最近面白かったのは21_21 DESIGN SIGHTが開催していた「ルール展」。
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