世界最速の美術館こと「GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)」に乗車してきました。これは4/29に上越新幹線「越後湯沢~新潟間」でデビューしたばかりの現代アートが楽しめる観光列車。外観に写真家の蜷川実花氏のデザインが施され、各車両の車内は異なるアーティストにより個性的なアート空間が作り上げられた、まさに走る美術館。そんな異色の新幹線に大型連休を利用し乗車してきました。すべてをお見せすると、今後乗車される方の面白さを半分奪ってしまいかねないため、ほんの一部だけ、ご紹介いたします。
夜空に花火が打ちあがる斬新な外観
写真家・映画監督の蜷川実花氏による長岡花火のイメージが施された斬新な外観。まさに「かっこいい!」の一言に尽きます。夏の夜をイメージした濃紺の車両に、色とりどりの花火がデザインされていました。一両一両異なる色彩で、すべての車両を歩いて回りました。他の新幹線を待つ乗客も写真をとったり眺めたり。乗車前からすでに美術鑑賞が始まっていました。
車内の一両一両がまったく異なる雰囲気の美術館
各車両で異なるアーティストの作品が展示されているので、車両ごとに趣向の異なるアート空間が広がっていました。新幹線で席を探しに歩き回るということはありますが、美術鑑賞に車両から車両を歩き回るという不思議な体験。写真作品やアニメーション、立体アートなど車両ごとにまったくイメージが異なり、何度も行き来し、約1時間の乗車があっという間に過ぎました。ある意味、車内を旅しているようでした。
ご当地スイーツやドリンクが楽しめるカフェスペースも
カフェスペースもあり、地元素材を使用したスイーツや燕三条で人気の「ツバメコーヒー」監修のコーヒーなどが提供されていました。カフェスペースのテーブルで、色鮮やかな作品を鑑賞しながら、ゆっくりと、佐渡クリームチーズのレモンケーキとツバメコーヒー入りのカフェラテをいただきました。
家族旅行でも安心!靴を脱いで遊べるキッズルーム
じっとしていられない子供を連れての新幹線の旅は、ちょっとしたストレスともなるものですが、現美新幹線にはなんとアートなキッズルームが設けられていました。新幹線とレールのおもちゃが用意されていて、靴を脱いで遊べます。アートの世界と子供たちの笑い声、車窓からみえる新潟らしい田んぼの風景が、なんだか心地よく感じられました。
まさか、新幹線で移動しながら現代アートを鑑賞するという時代が来るとは思ってもみませんでした。現美新幹線の公式ウェブサイトの情報によると5~6月はまだ残席があるとのこと(5/9時点)。旅×アート、そんなユニークな演出をぜひ体験してみませんか。
現美新幹線|GENBI SHINKANSEN - JR東日本 運行 上越新幹線「越後湯沢~新潟間」 運転日 5~6月の土日 ※7月以降は公式ウェブサイトにて別途お知らせ 公式ウェブサイトはこちら
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